逆流性食道炎と口臭

薔薇の花や料理のかぐわしい香りは人の心を豊かにしますが、いわゆる悪臭の類は気分がめいってきます。
電車に乗った時、いやな体臭や口臭はお断りしたいです。
そんな意味で「歩く、移動する悪臭」が口臭ではないでしょうか。

口臭の原因は様々です。
内臓に疾病がある場合、歯周病や歯肉炎など口に問題があるときにも口臭があります。
逆流性食道炎も口臭の原因の一つです。

たとえは良くないですが、集合住宅で階下のお宅から配管を通して悪臭がただよってきたというような話は良く聞きます。
同じように胃や食道から臭いが逆流して口臭の原因となります。

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■逆流性食道炎と口臭の関係

食べ物は口から食道へ、そして胃にと「一方通行」になっています。
食道と胃の境界には逆止弁(逆流を防止する弁)の働きをする器官が有ります。
ところが何らかの原因でその器官の働きが悪化して、一方通行の仕組みが壊れて食べ物の一部(もちろん胃で消化されたもの)が胃から食道に逆流してくる事があります。
これが逆流性食道炎と呼ばれる症状です。

御存知のように胃では食物を消化する為に酸性の強い胃酸が分泌されていますから、食物の消化物も酸性になっています。
だから逆流したものは「酸っぱい」味がします。
これが食道を通り喉元まで上がってきますと、いやな臭いで口臭になります。
この臭いは、すこし鼻を突くような酸っぱい、ツンとした臭いです。

■逆流性食道炎の原因と対策

体の構造から考えると、胃の消化物が逆流する原因は、
1) 逆止弁(下部食道括約筋)の機能の低下や悪化
2) 胃の圧力が上昇する
の2つです。

逆止弁(下部食道括約筋)は筋肉の一種ですから、この働きを正常化させるのは生活習慣の改善でしょう。
具体的にはバランスの良い食事、特に筋肉になるタンパク質と代謝を良くするビタミンやミネラルは多めに食べましょう。

次にストレスを溜めない事です。最近、逆流性食道炎が増加しているとのデーターがありますが、これは現代社会の一面を表していると考えられます。
長時間労働、満員電車で毎日通勤、いやな上司に怒られる、家庭に帰ってもリラックスする時間と空間がないなど、ストレスは溜る一方です。
自分流のストレス解消法がある人は逆流性食道炎のリスクは低いと考えられます。
良い睡眠も必須です。日常生活で運動できるような工夫をしましょう。

忙しい現代社会、時間を取ってジムには通えませんから、速足で歩く、階段を上るなど意識すればできる事をやりましょう。

胃の圧力を上げない為には「食べ過ぎ、飲みすぎ」を止める事です。
胃の中にいつも大量の食物が入っていると胃も休めませんから胃の圧力は上昇します。
そうすると逆止弁を無理やり押しのけて、食物が食道に逆流してきます。

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■まとめ

口臭の原因である逆流性食道炎は増加しています。
正しい生活習慣で逆流性食道炎を予防して楽しい日常生活を送りましょう。
人間同士の付き合いで、会話は大切であり、身なりはもちろん、お口のケアも社会人のマナーではないでしょうか。
口臭は知らず知らずに人を遠ざけて、自分にも自信が持てなくなってしまいます。

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