お口のケアは様々あります。
例えば世界一虫歯の治療がうまい方と、虫歯にならない歯を作れる歯科医がいた場合どちらの先生にかかりますか？
もちろん虫歯にならないほうがいいに決まっています。
歯を抜くのは永久歯を除いてこの虫歯や歯周病が悪化した場合です。
また、口臭の原因の一つも虫歯と歯周病です。
口内ケアで最も重視すべきなのは虫歯や歯周病にかからないことです。
現在では虫歯と歯周病の研究が進んでいますので、虫歯や歯周病にかかりにくい環境を作り出すことが可能になっています。
ではどういう点に注意すればいいか書いていきます。
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■お口の中を酸性にしない
歯の表面のエナメル質はリン酸カルシウムでできています。
リン酸カルシウムは骨の主成分でもあり硬い物質ですが、強い酸に弱いです。
強い酸を口に含むと、歯は酸蝕歯を起こし次第に溶けていきます。
レモン汁でも歯は溶けます。
また、虫歯菌は糖分が大好きで、糖分があると増殖を始めます。
そしてこの糖分を分解する過程で酸を出します。
この酸により歯が溶けてしまうのです。
特定の場所で虫歯菌が大繁殖して歯を溶かして穴の開いている部分が虫歯です。
甘いものを食べたあと、口の中がすっぱくなると徐々に歯が溶けて行っています。
このすっぱくなる前に歯磨きをすると効果的です。
また、よく間食する方は口内が常に酸性になり、虫歯のリスクが高いと言えますので、間食を控えるかまめに歯磨きをしてください。
それでも面倒という方はキシリトールのガムを噛んでください。
キシリトールには虫歯菌が酸を出すのを抑える働きがあるので、虫歯のリスクが下がります。
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■虫歯菌や歯周病菌はブラシで掻き出す
虫歯菌や歯周病菌の効率的な除去はブラッシングです。
部屋の掃除をしているときと同様に隅々までブラッシングしてください。
特に部屋の隅を掃除していなかったら部屋の隅にゴミがたまっていきます。
歯垢も同様で、ブラシの届きにくいところにたまって虫歯菌や歯周病菌を増殖させて、虫歯や歯周病に発展するリスクを持っています。
虫歯や歯周病の予防は日々にブラッシングが第一歩です。
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■定期的に歯医者さんのPMTCを受ける
歯医者さんでPMTCという専用の歯科洗浄が受けられます。
歯石をとるスケーリングと違って、専用の器具で歯の表面で細菌が作っているバイオフィルムを破壊して細菌を根こそぎ除去します。
この後、細菌がいないので徐々に歯は回復しますが、細菌も次第に増えていきますので、定期的にPMTCを行う必要があります。
■まとめ
いかがでしたか？
一昔前は歯医者と言えば虫歯を削って銀歯を埋める、という治療が大半でしたが、最近ではそもそも虫歯や歯周病にならない歯と口内を作るという部分に焦点がシフトしています。
その最大のポイントが定期的なPMTCです。
虫歯にならなければ歯を削る必要もないし、抜く必要もない、定期的に病院に来てPMTCを受けていただくことで歯医者も潤うということです。
歯はご両親からいただいた財産です。
失わなくていいなら失いたくないですね。そのためにはまずは虫歯や歯周病にならない口内を作りましょう。
