セルフケアの第一はブラッシング ~歯周病対策の歯磨きのポイント~

いまや30代でも70%以上の人がかかっているといわれる歯周病。年齢が上がるとともに、歯周病にかかっている割合は多くなります。

定期的に歯科医にチェックしてもらうのが一番安心ですが、自分でできる方法で発症や進行をおさえることができます。それが、ブラッシングです。

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◆歯周病の原因はプラーク

歯周病の原因にはいろいろありますが、大きく分けて歯ぎしりなど噛み合わせの不良で起こる口内環境の悪化と、プラーク(歯垢)の付着による細菌感染があります。
プラークとは、歯についている白いカスのようなもので、たくさんの細菌が入っています。
この細菌が出す毒素によって歯茎が炎症を起こしている状態を歯肉炎、中程度を歯周炎、重度のものを歯槽膿漏と呼びます。

プラークの中の細菌は酸素のないところを好むので、歯と歯、歯と歯茎の間にたくさん潜んでいます。
この場所のプラークを取り除くことが、歯周病予防・対策には重要です。

ところがプラークは粘着性があり、うがい程度では取れません。
取り除くには歯を磨くことが必要なんです。

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◆歯ブラシを選ぶには

ドラッグストアに行けば、棚いっぱいにさまざまな歯ブラシが売られていて、どんなものを選んだらよいのか迷ってしまいます。
歯科医院では、口の奥まで入るように小ぶりなもので、普通~やわらかめのブラシを勧められるケースが多いようです。硬めのブラシは歯茎を傷つける可能性があるからです。

ポイントをまとめると、握りやすくて、口に入れやすく、磨いても痛くないものがいい、ということになります。
歯ブラシの形状より磨き方のほうが重要ですから、あまり考えすぎないで、自分の好みや歯の状態にあうもの、使いやすく入手しやすいものがいいでしょう。

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◆ブラッシングのポイント

①タイミング

食事のあとは、口の中にあるプラークの酸性度が高くなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
リスクの高い食後30分以内に歯を磨くとよいといわれています。「食べたら磨く」を心がけましょう。

②磨く場所
歯を磨くときは、歯の表側・裏側・噛み合わせ部分を分けて磨きます。
プラークは歯と歯の間や歯と歯茎の間に多いので、その部分に特に注意しましょう。
磨く順番に決まりはありませんが、磨き残しを防ぐために、いつも同じ順番で磨いていくとよいでしょう。

歯科医のチェックで磨けていないと注意された部分がある場合は、その場所を最初に磨いて、それからいつもの順番で磨くようにすると、問題のある箇所を2回磨くことになるので磨き残しのリスクを減らすことができます。

歯茎から出血していたり、しみる場所はあまり磨きたくないと思ってしまいますが、そのような場所もいつもと同じように磨くことが大切です。
優しく丁寧に磨きましょう。軽い出血であれば、食事のたびに丁寧に歯磨きをしていることで改善が見込めます。

③歯ブラシの当て方
虫歯予防には、噛み合わせ部分のブラッシングが大事ですが、歯周病予防や対策には歯と歯茎の間を磨くことが大切です。
きちんと歯磨きをしているつもりなのに歯周病になっているという場合は、歯茎が磨けていない可能性があります。「歯を磨く」つもりでは歯茎までブラシが当たりません。
「歯茎に当てる」つもりで磨くように心がけましょう。歯茎は意外と下のほうにあります。

基本の磨き方は、歯と歯茎の間に45°の角度でブラシを当て、細かく前後に動かします。ゴシゴシする必要はないので、優しくブラシを当てましょう。

歯並びの悪い部分、でこぼこしているところは、1本1本を特に意識して歯ブラシを当てます。
前歯などは、歯ブラシを縦にしてあてると磨きやすくなるでしょう。

奥歯は歯ブラシが届きにくく、磨き残しが起こりやすい場所です。
親知らずが生えている方は、普通に奥まで歯ブラシを入れて、さらにその斜め奥を磨く感じで歯ブラシを入れないと届きません。
狭くて歯ブラシが入りにくい場合は、L型の歯間ブラシで歯をこするという方法もあります。

④歯間ブラシ
歯の隙間が広がるような気がするから、と、敬遠する方もおられますが、歯と歯の間のプラークを取り除くためには歯間ブラシは有効です。
歯ブラシでは入らない隙間のプラークを取り除くことができるからです。

歯間ブラシにはL型とI型があり、サイズはSSSからLまで市販されています。
隙間の大きさによってサイズを選びます。
大きいものを無理に押し込むと歯茎を傷つけるので、小さいサイズからはじめ、隙間が広くて小さすぎるというところがあればサイズを上げるようにするといいでしょう。

一般的に、前歯にはI型が入れやすく、奥歯にはL型が入れやすいようです。
必要性の高い場所に合わせて選ぶとよいでしょう。
I型を奥歯に使うことは難しいのですが、L型を前歯に使うことには支障がありませんから、すべての歯に対応するには、L型のほうが向いているといえます。I型にも、曲げてL型のようにして使えるものがあります。

歯間ブラシはそっと入れて、ブラシを前後させて左右の歯の面を優しくこすります。
ゴシゴシする必要はありません。
すべての歯を磨くとかなり時間がかかりますが、プラーク除去には効果絶大ですから、1日1回でも時間をかけて磨くことで、歯周病対策の効果が期待できます。

◆まとめ

歯周病は自覚症状があまりないので、気が付かないうちに進行してしまう病気ですが、予防には、適切なブラッシングが有効です。
自分の毎日の心がけで進行を遅らせることもできるのです。

1日1回だけ、しかもシャカシャカするだけ、という磨き方では、歯周病の原因になるプラークを十分取り除くことができません。
できるだけ毎食後、優しく丁寧に、すべての歯と歯茎の間を意識して磨きましょう。

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