魚臭症って何?魚臭症の特徴・症状と治療法

「あれ?魚なんて食べていないのに、魚の臭いがする」「体臭が魚臭い」など、自分の口臭や体臭から魚の臭いがする時は、「魚臭症」かもしれません。

「魚臭症」という言葉は聞きなれない言葉であり、ほとんどの人が「初めて聞いた」と言います。「魚臭症」とは一体どのような病気なのでしょうか?

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■「魚臭症」とは?

魚臭症とは、代謝異常の病気の一つで、別名「トリメチルアミン尿症」とも呼ばれています。

■魚臭症の特徴とメカニズム

その名の通り、体臭や口臭から魚の臭いがするのが特徴です。

人間の体は、食べ物を小腸の腸内細菌が分解すると「トリメチルアミン」という魚のような臭いを放つ悪性物質が発生します。
本来ならこのトリメチルアミンは肝臓で分解されるのですが、肝臓が上手く機能せず分解酵素が体内に残ってしまうと、血液や汗、尿や口臭を通じてこれを体外に排出します。
この排出される臭いが魚臭いことから、魚臭症と呼ばれています。

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■原因

 魚臭症の原因は、先天性の後天性の2種類があります。

◆先天性の場合・・・トリメチルアミンを無臭化する酵素が遺伝的に欠如しているため魚臭症となる

◆後天性の場合・・・肝機能障害や肝機能の低下により、酵素の作用が一時的に低下して魚臭症となる

先天性と聞くと、知的・身体障碍もあるのではないかと考える人もいると思いますが、先天性も後天性も、あるのはニオイだけです。

もともとトリメチルアミンを分解する酵素があるのかないのかの違いだけで、先天性は、分解する酵素が最初からない、後天性に関しては、最初はあったが何らかの原因で酵素が作用しなくなってしまっただけ。
魚臭症になった原因は違いますが、「トリメチルアミンを分解できなくなる」という理由は変わりません。

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■魚臭症の治療方法

魚臭症というものは非常に珍しい病気で、症状を和らげることはできても、今のところは完全な治療方法はありません

■魚臭症は最近の病気なの?

 魚臭症は一般的にはここ数年で発見された病気とされていますが、一部の先生の間では「もともとあった病気であるにも関わらず、たかが体臭と医学界から無視され続けてきた病気である」とも言われています。

体臭に問題があり、悩みを抱え続けてきた人たちは昔から大勢おり、引きこもりや外出を控えるといったことで世間にあまり出て来なかった。
病院で相談しても「たかが体臭」とバカにされ、研究されることなく現代まで来てしまった病気だと、一部の先生は語っています。

「もっと早く研究をしていれば」という無念の声が多い病気とも言われています

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■魚臭症を和らげる方法

魚臭症には、食生活にコリン・レシチン・トリメチルアミンオキシド等を多く含む食べ物を、できるだけ取り込まないようにすることで、臭いを和らげることができます

・コリンを多く含むもの・・・納豆(豆類)、卵(卵黄部分)、肉類(加工肉、内蔵系)、アブラナ科の野菜(カリフラワーなど)
・レシチンを多く含むもの・・・小魚、ウナギ、ゴマ油、ナッツ類など
・トリメチルアミンオキシドを多く含むもの・・・イカ、タコ、エビ、カニなど

■まとめ

珍しい病気とされている「魚臭症」ですが、昭和薬科大学・山崎浩史先生の採尿キットで、自宅で簡単に検査することができます。
「自分が魚臭症ではないか?」と思う人がいたら、インターネットの応募フォームから応募してみてください。

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