歯肉炎に葛根湯が効く!自宅でできる漢方の口腔ケア

葛根湯で、歯肉炎の症状を緩和することができます。
葛根湯とは消炎や鎮痛作用にすぐれた漢方薬です。
進行するまえの歯肉炎であれば、葛根湯でも十分に対処できます。
歯茎が腫れて日々不快な思いをしている人は、毎日の自宅ケアのひとつとして葛根湯を使ってみてもいいでしょう。

しかし強い口臭をともなう重度の歯周病を患っている人には、葛根湯では十分な効果は期待できません。
この場合は自宅ケアで治そうとせず、専門家の治療を早めに受けることが大切です。

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■葛根湯とはどんな漢方薬?

葛根湯は日本でもっともよく知られている漢方薬のひとつです。
風邪の初期症状によく効くので、家庭の常備薬としても葛根湯は有名です。

葛根湯の歴史は古く、紀元2、3世紀の中国ですでに使われています。
発熱や頭痛の方剤である桂枝湯に、鎮痛作用のある葛根と、解熱作用のある麻黄を加えた薬が、葛根湯とよばれていました。
その後日本にも伝わり、江戸時代には葛根湯が庶民のあいだにも広く普及していたことが知られています。

葛根湯のおもな効能は消炎と鎮痛作用です。
この薬を服用すると、体のなかの炎症が治まり、痛みが和らぎます。
葛根湯が効くのは、風邪による発熱や関節の痛みだけではありません。
この薬を服用すれば、歯肉炎などによる歯茎の腫れや痛みを抑えることもできます。

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■葛根湯がよく効く歯肉炎の症状

歯肉炎とは、歯垢のなかにいる細菌が繁殖し、歯肉に炎症がおきる疾患です。
甘いものを食べ過ぎたり、歯磨きを怠っていたりすると、歯垢がたまって歯肉炎がおきます。

歯肉炎の初期症状として、歯茎に感じるむずがゆさや、歯磨きのときにたまにみられる出血などがあげられます。
病状が進行すると、歯茎が赤くなって腫れたり、強い痛みが感じられるようになります。

症状がみられたら、1日に2、3回、食前や食間に白湯で葛根湯を服用しましょう。
歯茎の腫れが引くまで、葛根湯を根気よく飲み続けることが大切です。
初期であれば短期間の服用で済みますが、症状が進んでいると長い間飲まなければいけません。
ただ葛根湯は安全な薬なので、長期の服用になっても副作用の心配する必要はありません。

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■葛根湯で歯肉炎を完治させることは可能?

葛根湯だけでは、歯肉炎を完全に治すことはできません。
症状改善に不可欠なのは、正しい歯磨きで歯垢をきれいに落とす、甘い食べ物を控えるなどの努力を続けることです。
口腔環境を改善しながら葛根湯の服用を続ければ、歯肉炎を治癒させることもできます。

ただ口臭が強くなってきたなと感じたら、葛根湯の服用を一時中止して歯科を早めに受診しましょう。
歯肉炎が進行して歯周炎になっている可能性があります。
歯周炎とは、細菌が歯肉の深部にまで到達して膿胞をつくっている状態です。
膿が歯茎から染み出してくるため、口臭がするのです。

歯肉炎が悪化して歯周炎になってしまうと、葛根湯では症状を治癒させることはできません。
葛根湯の十分な効果がみられるのは、初期の歯肉炎です。
症状が進んできたなと思ったら、歯科で専門的な治療を受けましょう。
進行を少しでも食い止めるには、外科的処置も含めた歯科治療が必要となります。

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■まとめ

初期の歯肉炎なら、葛根湯で腫れや痛みを抑えることができます。
この薬を服用しながら口内の清潔を保てば、歯肉炎を自宅ケアだけで治癒させることも可能です。
葛根湯は副作用のない薬なので、安心して長期間使うことができます。

口臭が強くなったように感じる場合は、歯科医をすぐに受診しましょう。
進行して歯周病をおこしているなら、自宅ケアから歯科での治療に切り替えることが大切です。

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