本当に手磨きより効果的?失敗しない電動歯ブラシの選び方

「電動歯ブラシ派」がますます増えています。
歯周病やホワイトニングに効果的と噂される新機種が続々登場している一方で、「手磨きに勝るものなし」という専門家もいて、迷っている方も多いのでは?
長年「手磨き派」を押し通してきた私としても、気になる限りです!
そこで、科学的な視点から、電動歯ブラシの真価を探ってみました!

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■電動歯ブラシは、手磨きより優れているのか?

最近は、歯医者さんで電動歯ブラシをすすめられるケースも増えています。
というのも、科学的根拠に基づく医療文献データベースとして世界的に信頼されている「コクラン・ライブラリー」において、電動歯ブラシの有用性が認められているから。

以前は、「どの電動歯ブラシも、手磨きでは、差がない」と報告されていたのですが、2014年、ついに「手磨きより、歯垢除去に効果的」という研究報告が発表されて注目を集めました。

ただし、どの電動歯ブラシでもいいというわけではありません。
また、正しい使い方をしなければ、どんなに優れた電動歯ブラシでも、手磨き以上の効果は得られません。

つまり、電動歯ブラシは、効果のあるものを賢く選び、正しく使うことが大切なのです。
では、何を基準に選べば良いのでしょうか?

■電動歯ブラシの種類を知っておこう!

電動歯ブラシには、歯ブラシヘッドの動きによって以下のような種類があります。

  • 高速運動タイプ(振動または回転運動をするタイプ。振動回数は数千回程度のものが多く、百均で買えるのはだいたいこれ)
  • 音波タイプ(1分間に約2万回以上振動)
  • 振動・回転タイプ(ブラシヘッドが回転しながら音波で振動)
  • 超音波タイプ(人間の耳に聴こえる音波よりも超高速で振動)

この中で、どれが一番効果的だと思いますか?
結論から言うと、コクランの研究報告で手磨きより歯垢除去効果があったと報告されたのは、「振動・回転タイプ」の電動歯ブラシ『オーラルB(ブラウン)』だけ。
それ以外のものでは手磨き以上の効果は得られないというのです。

■歯医者さんが推奨する『オーラルB』の特長は?

では、『オーラルB』って、どんな電動歯ブラシなのでしょう?

機種によって細かいスペックは異なりますが、注目したいのは丸型ヘッドです。
この丸型ヘッド、「毎分約4万回の上下運動」+「毎分約8,800回の左右回転運動」を同時にこなす「3D丸型回転」方式です。

しかも、外周の毛先が斜めに16度傾いていて、これが1本の歯をまるごと包み込みながら高速回転するので、毛先が歯茎に密着しながら歯と歯茎の間の歯垢をかき出せる、というわけです。
これなら、「手磨きより効率よく歯垢を落とせる」というのも納得です。

また、そんなに高速で歯茎に刺激を与えて大丈夫なの?という心配も無用。

  • 押しつけ防止センサー
  • 加圧コントローラー
  • 加圧ストッパー

といった機能がついていて、ちょうどいい具合に歯茎をマッサージしてくれるのです。

さらに、歯間ワイパー付きブラシやホワイトニングブラシといった付属ブラシもあり、歯間ケアはもちろん、舌のケアやホワイトニングケアも可能です。

歯茎ケアモード、クリーンモード、しっかりクリーンモード、やわらかクリーンモードのほか、舌クリーンモード、ホワイトニングモードなど、

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他の電動歯ブラシも、進化し続けている!

では、音波タイプや超音波タイプなどの他の電動歯ブラシでは、本当に手磨き以上の効果を期待できないのでしょうか?

音波や超音波に歯垢を落とす働きがあること、超音波には歯肉や骨を活性化したり、プラーク内の細菌を破壊する働きがあることは、数多くの研究報告で明らかになっている事実です。
ただ、音波振動だけ、超音波振動だけでは、手磨き以上の効果を得ることはできません。
特に、超音波の場合、振動がとても微弱で歯ブラシの先はほとんど振動しませんから、普通の歯ブラシと同じように手を動かして磨く必要があります。
つまり、結局のところ、その効果は使う人の「手磨きの技」にかかっているのです。

ただし、2014年に発表されたコクランの研究報告は、1964〜2011年に発表された研究56件の検討に基づいたものであり、2012年以降に発売された電動歯ブラシの効果については、まだ検証されていません。
ここ数年の間に続々と新たな技術を搭載した新しいタイプの電動歯ブラシが発売されていますから、『オーラルB』を超える新商品がすでに登場している可能性だってあります。

自分自身でその効果をしっかり見極めて選ぶようにしましょう。

少なくとも、手磨きで1本1本丁寧にブラッシングすると10分以上はかかりますが、電動歯ブラシなら2〜3分に短縮できます。
朝は電動歯ブラシ、夜はたっぷり時間をかけて手磨き、という使い分けをするのもいいかもしれませんね。

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