痛いのはイヤ!歯石除去の痛みってガマンするしかないの?

歯科医院で行う歯周病治療や歯のクリーニングの中で、歯石除去があります。
歯石除去は痛いというイメージがありますよね。
特に歯肉炎や歯周病などで歯茎が腫れているときは、出血も伴ってためかなり痛むことがあります。
でも、歯石除去は歯と歯茎のために大切な処置。痛くても我慢しなければいけないのでしょうか?

<関連記事>歯周病予防・口臭予防の薬用マスティック&アロマの効果は?口コミ・評判は?

■歯石取りは、本当は気持ちよいもの!?

歯石が付いてしまう原因は、ずばり磨き残しです。
綺麗に歯を磨いたつもりでも、どうしても取りきれない汚れが残り、やがて少しずつ蓄積されて、最後には硬い石のように歯に付着します。
特に歯並びの悪い人は、歯と歯が重なった部分に磨き残しが出てしまい、そこに歯石がつきやすくなります。
歯石は放っておくと、やがて歯周病になってしまう恐れがあるため、歯石は取り除いておく必要があります。

痛いというイメージがありますが、実は、歯石とりはとても気持ちのいいこと。
中には、気落ちよくて眠ってしまう人もいるくらいです。
ただし、歯石除去が気持ちよいと感じるようになるのは、歯茎の状態が良くなってからなのです。

■歯科医院で取ってもらう

ついてしまった歯石は、歯科医院で取ってもらいます。
自分で取ることもできますが、歯の裏側は見えにくく、力加減もわかりにくく歯ぐきを傷つけてしまう恐れがあるため、必ず歯科医院で取ってもらうようにしましょう。

歯科医院では歯石取り専用の器具を使って、丁寧に取り除いていきます。
スケーラーチップという先端が少しとがったチップを取り付け、超音波振動により歯石を取り除く方法と、ハンドスケーラーという器具を用いて手動で取り除く方法があります。

歯肉の下まで入り込んだ歯石を取るときは、麻酔を使うことも
歯の表面だけでなく、歯肉の下(歯肉縁下)までびっしりとこびりついた歯石を取り除く処置があります。
これはSRPと呼ばれる処置で、歯周病が悪化し、通常の歯石除去だけでは歯周ポケットの数値が改善せず、歯茎の腫れや出血が治まらない場合に行なわれます。
この処置は痛みを伴うため、ほとんどの場合、表面麻酔を使います。
一般的に「コーパロン」と呼ばれる、薬液を染み込ませたスポンジを歯肉に貼り付けるものや、「ジンジカインゲル」という軟膏タイプの麻酔を塗布し、歯肉表面を部分的に無痛状態にさせます。

また、痛みにとても弱い人や恐怖心が強い人には、通常の注射タイプの麻酔を使います。
麻酔が効いているため、歯肉の奥深いところの歯石を取っても痛みは感じません。
しかしこのときの出血量はかなり多いと思っておいてください。
歯肉縁下にまで歯石が付着しているということは、相当歯周病が進んで歯茎も腫れている状態です。
麻酔を使うことができるとはいえ、これは通常の歯石除去でも痛みを伴うレベルだと考えてください。

<関連広告>顕微鏡を使った歯の治療「精密審美歯科」

■痛みを伴う原因は?

なぜ歯石除去は痛むのでしょうか。
これには次のような理由が挙げられます。
ひとつは、歯石除去を行う歯科衛生士または歯科医師の技術の問題です。
チクっとするような軽い刺激程度は我慢できるレベルですが、歯茎に腫れがないのに痛いということは、単純にスケーラーチップの先端が歯茎に当たっているということです。

もうひとつは、歯や歯茎に疾患がある場合です。
虫歯や歯周病でもないのに歯が痛む場合は、知覚過敏が考えられます。
知覚過敏の人が歯石除去を行うと、どうしても痛みを伴うことが多いため、麻酔を使うことが望ましいでしょう。

また、歯肉炎や歯周病の場合は、歯茎が腫れているため、少しの刺激でも痛みと出血を伴います。
しかし歯石除去を行わないと、症状は改善されません。
歯石除去を行う前に、麻酔をしてほしいと申し出るのも有効手段です。
歯石を取り残すよりは、麻酔を行ってしっかりと歯石を取り除くほうが、歯周病の悪化を防ぐことが出来るからです。

<関連広告>《口臭》誰にも言えずに悩んでいませんか?バイオクリニックにご相談ください

■まとめ

歯石除去は、痛いのがイヤ!と思ってしまうとなかなか歯科医院へ足が向きません。
しかし定期的に歯石除去を行わないと、歯周病になってしまう恐れがあり、そのほうがずっと厄介です。
歯周病になると将来的に歯を失い、全身の健康にまで影響が及んでしまう危険があります。
そのために歯石除去は必要なのです。
痛みを我慢する必要はありません。
痛いのがイヤで歯科医院へ行かなくなることのほうがずっと問題です。
麻酔を使うことで痛みを逃すことが出来るので、事前に歯科医院へ相談して下さい。

また、歯科医院を選ぶ基準も大切です。
歯周病治療や予防歯科に力を入れ、なぜ歯石除去やクリーニングが必要なのかという説明をしっかり行う歯科医院を選びましょう。
大切な歯を守るために、定期的な歯石除去は不可欠なのです。

<関連広告>[薬用マスティック&アロマ」が口臭・歯周病対策になる訳は?

トップへ戻る