教えて歯科衛生士さん!麻酔をしたときの注意点

歯科治療において、麻酔を使用することはよくあります。
処置をする部分に使用する局所麻酔ですが、麻酔が切れたあと、思わぬトラブルが起きることもあります。
また、体質や治療中の病気によって麻酔液に制限があるものや、注意が必要になることもあります。
ここでは、歯科医院で麻酔をしたときの注意点をお話します。

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■麻酔を使う処置

歯科医院で麻酔を使う主な処置は、次のとおりです。

  • 抜歯
  • 抜髄(歯の神経を取る根管治療)
  • SRP (通常の歯石取りよりも、さらに深い歯肉内部に付着した歯石取り)
  • フラップ手術(歯周病の悪化によりSRPでも改善が見られない場合に行われる手術。歯茎を切開し、歯の根付近に付着している歯石を取る)
  • インプラント(従来のインプラントに加え、オールオン4、ザイゴマインプラントなど)
  • 歯石除去(痛みに弱い人に使用することがある)
  • 歯根嚢胞の手術
  • その他外科的処置(歯ぐき切開、粘液嚢胞など)

■麻酔の種類

歯科医院で使用する最もポピュラーな麻酔は、キシロカインです。(後発医薬品として発売されているものはエピリドという名称)
患者によっては体質にあわない場合もあるため、シタネストという別の麻酔を使うことがあります。
シタネストはキシロカインよりも弱く、麻酔の持続時間も短いため、子供に使うことが多いです
。また高血圧など、循環器系に疾患がある患者には、スキャンドネストという麻酔が使われることもあります。

1.浸潤麻酔
歯科では最もよく使われる麻酔方法で、歯ぐきに直接麻酔の針を刺し、麻酔液を注入します。
3分ほどで徐々に感覚が麻痺しますが、神経を取る抜髄や、親知らずの抜歯などはしっかりと麻酔を効かすため、5分ほどそのままにしておくことがあります。
また治療途中に痛みを感じたら、麻酔を追加することもありますが、血圧などに影響を与えることもあるため、慎重に行います。

2.伝達麻酔
下顎の奥歯や親知らずの抜歯のときに使われる麻酔方法で、歯ぐきだけではなく、内頬に注射することで、広範囲にわたって麻酔を効かせます。

3.表面麻酔
注射針の痛さを軽減するため、ジェル状の表面麻酔を塗って歯茎を軽く痺れさせてから、麻酔を打つこともあります。こうすることにより、麻酔特有の痛さを和らげることができます。

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■麻酔後の注意

歯科で使用する麻酔は局所麻酔ですが、患者さんによっては気分が悪くなることがあります。
またその日の体調や体質によって嘔吐するなど、思わぬことが起きてしまうことがあります。
特に抜歯の場合、緊張することが多く、抜歯後気分が悪くなることがあります。
そのときはすぐにスタッフに伝えるようにしてください。

麻酔は、2~3時間ほど効き目があるため、この間は感覚がほとんどありません。
そのため、熱いものでやけどすることが非常に多いのです。
冷たいものは感覚がなくても大丈夫ですが、熱いものの場合、やけどをする恐れがあります。
処置後1時間ほどは飲食を控えて、麻酔が完全に切れてから食事するようにしてください。
特に子供に麻酔を使用した場合は、保護者が注意して見てあげてください。

また感覚が麻痺しているため、麻酔が切れるまでは普段と違う感覚になっており内頬を噛んだり舌を噛んでしまう危険があります。
粘膜を噛むと、そのうち口内炎になってしまうこともあるため、注意が必要です。

■まとめ

歯科では麻酔を使用する処置が多く、必ずスタッフが麻酔後の注意点を説明します。
この注意点を守らないと、やけどなど大きなトラブルの元になってしまうため、気をつけるようにしてください。
また万が一、処置後に体調に変化が起きた場合も速やかに歯科医院へ連絡するようにして下さい。

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