「八重歯」と聞くと、可愛いイメージが思い浮かぶのではないでしょうか。
最近では、「付け八重歯」を行うクリニックもある一方で、抜いたほうが良いという意見も存在します。
歯並びや歯の働きとして考えた場合、どんな問題があるのでしょう？
今回は、八重歯のメリットとデメリットについてご紹介します。
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■八重歯が可愛いと思われているのは日本だけ？
チャーミングなイメージの八重歯ですが、それは実は日本だけの話のようです。
海外では、八重歯は良いイメージが持たれていません。
西洋では、八重歯は尖った歯から「ドラキュラ」のイメージが強く、忌み嫌われています。
アジアにおいては、韓国などでは八重歯の女優などはほとんどおらず、歯列の整った美しい歯並びが当然という認識が持たれています。
中国では「幸福が逃げる」といった言い伝えがあるようで、こちらも悪いイメージで捉えられており、八重歯が可愛いと言われているのは日本に限られているようです。
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■なぜ八重歯になってしまうのか
八重歯の見た目は尖っていることが多いため、「尖った歯＝八重歯」という認識を持っている人が多いかもしれませんが、それは実は間違いです。
八重歯は、重なって生えている歯のことを言い、ほとんどの場合犬歯が隣の歯に重なったような生え方をしているために尖った歯（犬歯）＝八重歯と勘違いされるのだと思います。
ではなぜ八重歯になってしまうのでしょうか。
八重歯は歯列の乱れから生じます。乳歯から永久歯に生え変わるとき、顎が小さく、永久歯が正しく並ぶスペースが狭い場合、歯列に乱れが生じます。
生え変わりの中でも犬歯は遅くに生え変わることが多く、永久歯が並ぶスペースが不足している場合に八重歯となって生えてしまうため、犬歯に八重歯が多く見られるのです。
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■八重歯のメリット
八重歯のメリットは、実は見た目がチャーミングという個性以外にメリットは存在しません。
歯の健康に関して、八重歯は残念ながらデメリットのほうが多く存在するのです。
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■八重歯のデメリット
八重歯の最大のデメリットは、ブラッシングがし辛いために虫歯や歯肉炎などのトラブルが起きやすいことです。
八重歯に重なっている歯は歯ブラシの毛先が非常に届きにくく、プラークが溜まりやすくなります。
また汚れが落としきれないことで口臭の原因にもなってしまいます。
そして犬歯は他の歯の負担を軽減する働きがありますが、犬歯が八重歯になってしまうことでその働きが弱まり、他の歯に負担がかかってしまうことから知覚過敏を引き起こしてしまう可能性があります。
このようなことから、八重歯を抜いたほうがいいという考えに至っています。
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■八重歯のデメリットから、抜歯か歯列矯正を視野にいれる
八重歯を抜歯するほうが良いという反面、抜歯をせずに歯列矯正を行うという選択肢もあります。大切なことは、噛み合わせや歯の働きを正常にすることです。
歯並びには個人差が大きいため、八重歯をどのようにするのが最も良いのか、歯科医師と相談するとよいでしょう。
