教えて!インプラントを長持ちさせる方法

失った歯の機能回復手段のひとつとしてインプラントがあります。
人工の歯根を顎の骨に埋め込むことで、天然歯と変わらない噛み心地を再現できるインプラントですが、継続的にケアしていかなければ、歯周病になったり再手術が必要になることもあります。
インプラントは高額なだけに、ぜひ長持ちさせたいですよね!
そこで、インプラントを長持ちさせる方法についてご紹介します。

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■インプラントを長持ちさせるための3つの心がけ

一般的に、インプラントの平均寿命は10年以上と言われています。
インプラントはチタンまたはチタン合金で作られており、摩耗や腐食しにくいため、正しく使っていれば半永久的に持つと言われています。
入れ歯が合わなくなったり、二次カリエスなどが原因でブリッジがダメになる年数は、入れ歯で4~5年、ブリッジで7~8年です。
では10年以上持つと言われているインプラントを長持ちさせるポイントはどんなことでしょうか。

・歯科医院での定期的なメンテナンス
インプラントに最も大切なことは、歯科医院での定期的なメンテナンスです。
このメンテナンスがインプラントの寿命を大きく左右するといっても過言ではありません。
インプラント治療後に最も多いトラブルは、インプラント周囲炎です。
歯周病菌がインプラント周囲に付着し、歯ぐきの腫れや出血など、歯周病に似た症状が出てきます。
更に症状が進むと、歯槽骨が吸収され、インプラントがぐらぐらと揺れ始めます。
最悪の場合、インプラントが抜け落ちてしまうことがあります。
これはメンテナンス不足から起きるため、インプラントを長持ちさせるためにも、歯科医院での定期的なメンテナンスがインプラントを長持ちさせる最大のポイントです。
プロによるクリーニングで日常では落としきれないバイオフィルムなどを取り除く他、噛み合わせに不具合がなく快適に使うことができているかなども確認します。

インプラントは自費治療のため、メンテナンスも自費となり、費用は3,000~5,000円くらいが相場です。
歯科医院により所要時間は異なりますが、歯科医院で指定された期間で受けるようにしましょう。

・家庭でのセルフケア
日常のセルフケアはインプラントに限らず、口腔内の健康の基本です。
正しいブラッシングで汚れをしっかりと落とすことで、磨き残しによるプラークの増殖を防ぎます。
インプラント部分に関しては、ワンタフトブラシを使って磨くことが望ましいでしょう。
また歯磨き粉はできる限り、研磨剤が入っていないものを使うようにしてください。
ごく稀にですが、研磨剤の粒子がインプラントの周囲に入り込み、炎症を起こすことがあるため、研磨剤が入っていないものを使うほうがよいでしょう。

・片側だけで噛まず、噛み合わせを意識する
片側だけで噛む癖がついてしまうと、噛み合わせのバランスが崩れてしまいます。
特にインプラントに装着した人工歯は耐久性に優れているとはいえ、ずっと噛み続けていると割れてしまう可能性もあります。
片側だけで噛むクセが付いている場合、意識して両方で噛むようにして下さい。
インプラントは天然歯に近い噛み心地が特徴です。
噛み合わせを意識し、両方の奥歯を使って、バランスよく噛むようにしましょう。

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■歯を失った理由を考え、口腔内の健康に対する意識を改める

インプラントを長持ちさせるための秘訣として忘れてならないことは、「なぜインプラントを入れることになったのか」ということです。
インプラントを入れた=歯を失ったという現実を忘れてはいけません。
そもそもなぜ歯を失うことになったのでしょうか。
インプラントは確かに優れた治療法です。しかしやはり自分の歯には敵いません。
インプラントを長持ちさせるということは、自分の歯や口腔内を大切にすることです。
再び歯を失うことがないよう、毎日の歯みがきや歯科医院での定期的なメンテナンスをしっかりと受けることで、口腔内の健康に対する意識を高めることが、本当の意味でのインプラントを長持ちさせるのではないでしょうか。

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