教えて歯科衛生士さん!下がった歯茎は治療で回復できる?

歯茎が下がり歯の根元が露出してしまうと、見た目がよくないだけでなく、冷たいものが滲みるといった知覚過敏の症状や、噛むと痛いなどといった症状が出てきます。
でも、仕方がないとあきらめている人も多いのでは?
今回は、一度下がってしまった歯茎の治療法についてご紹介します。

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■歯茎が下がる原因は様々

歯茎が下がると年を取って見られる印象が強いと思いますが、まず、歯茎が下がる原因を挙げてみます。

・加齢によるもの
年齢を重ねると、どうしても歯茎が下がってきます。
毎日鏡を見ていても気づきにくいものですが、歯茎は10年間で2ミリ下がると言われています。
20代から比べると、40代の方の歯茎は6ミリも下がることになります。

・間違った歯みがきによるもの
歯の汚れをしっかり落とそうと思った結果、強く磨きすぎて歯茎が傷つくことがあります。
間違った歯みがきは歯肉を削り、そして退縮させてしまいます。

・歯周病によるもの
歯茎下がりで最も多い理由が、歯周病です。
歯周病かどうかの判断目安のひとつとして、歯茎が下がって歯が長く見えるようになったと言うことがあります。
このように歯周病菌は歯茎に炎症を起こし、歯肉の退化を促してしまいます。。

・嚙み合わせや歯ぎしりなどの影響によるもの
一部の噛み合わせが強く当たっているなど、噛み合わせにより歯ぐきが下がることがあります。
また歯ぎしりは歯に大きな負担を与え、歯ぐきが下がる原因にも繋がります。

また矯正治療後に歯ぐきが下がり、歯の根元が露出するケースもあります。

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■歯茎を再生させる治療「根面被覆術」とは

下がってしまった歯茎はもう二度と元に戻せないと思ってしまうかもしれません。
しかし最近の歯科医療技術で、歯ぐきの再生手術を行うことで、下がった歯ぐきを元のように修復することが可能です。
下がった歯茎を再生させる治療を「根面被覆術」と言います。
噛み合わせの調整やブラッシング指導を行っても改善が見られず、根元が見えている部分をレジンで覆っても根本的に症状は改善されにくいでしょう。
この場合、根本的治療として歯茎の再生手術を行うことで回復を試みます。

根面被覆術とは、上顎の歯肉の一部を剥離し、歯茎が下がって根元が見えている部分に移植する処置のことです。
術後はそれまで露出していた根元が綺麗に覆われ、知覚過敏の症状も治まることから、歯茎下がりが原因で知覚過敏が起きる方には適した処置と言えます。

ただし自費治療であるため、根面被覆術に必要な費用はどのくらいかなどは歯科医院により異なります。
また非常に高度な技術を要しているため、歯科医師が技術を熟知しておかないと、成功しない手術です。
そのためどこの歯科医院でもできるわけではありません。

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■下がった歯茎の回復法は、患者さまの状態に合わせて行う

下がった歯茎の治療回復手段は根面被覆術手術の他に、噛み合わせの調整を行う場合があります。
全ての患者さまに根面被覆術を行うわけではありません。
患者さまの状態に応じて、最も良い方法で治療を行います。
歯茎が下がって冷たいものが滲みる場合、速やかに歯科医院へ行って最も良い方法を選択するようにして下さい。

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