かぶせ物・詰め物が取れたら、歯医者さんに持っていくべき?

歯の詰め物やかぶせ物が急に取れてしまった場合、どうしたらよいのかわからなくて焦ってしまいますよね。
もし歯のかぶせ物などが取れたら、歯医者さんに持っていくべきなのでしょうか?
歯科助手さんに聞いてみました!

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■技工物は、やはり取れてしまう可能性がある

虫歯などが原因で歯を削った場合、浅いものなら詰め物を、深いものならかぶせ物を装着することで噛み合わせのバランスを取ります。
しかしいくら精巧に作製されたものでも、経年劣化や二次カリエスなどが原因で取れてしまうことはあります。
これは人工物ゆえに起こることであり、完璧に防ぐことは難しいでしょう。
寿命ですが、保険適用で使用される歯科用プラスチックの詰め物の場合は約3年、金属の詰め物は約5年、一般的に銀歯と呼ばれている金属のかぶせ物は約6年と言われています。

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■技工物が取れてしまう理由とは

もし詰め物やかぶせ物が取れてしまったら、とりあえず取れた技工物を持って歯科医院を受診しましょう。
もしそのまま付け直しが可能な状態であれば、消毒を行ってそのまま再装着します。
しかし内部で虫歯が出来てしまった二次カリエスや、歯の根っこが割れてしまっている場合などはそのまま付け直すことはまずできません。
二次カリエスなら虫歯治療を行って再び型取りを行い、新しいものを作ります。
歯の根っこが割れてしまった場合は歯そのものを残すことが難しいため、抜歯になる可能性があります。
奥歯の場合、数本の根っこのうち残せるものがあれば、歯を半分に切断して残せない部分だけを抜歯する分割抜歯などが行われることがあります。

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■そのまま放置すると、歯の状態が悪化することも

技工物が取れたまま、痛くないからと放置することは歯の状態の悪化を招きます。
詰め物が取れた場合、穴の開いた部分に汚れが溜まり、不衛生になることから細菌が繁殖し、虫歯になりやすくなってしまいます。
また歯と歯の間に隙間が生じてしまうことから、隣の歯が傾いてくるなど噛み合わせも変わってしまう可能性が出てきます。
詰め物の場合、歯の神経を取っていませんが、放置することで虫歯になってしまうと簡単に神経まで達してしまいます。
神経まで達してしまうと激しい痛みとなり、今度は神経を取らなくてはいけません。
かぶせ物が取れてそのままにしておくと、土台が割れてしまうことがあります。
土台は、かぶせ物ほど強くはありません。特に奥歯の場合、噛むたびに土台に負担がかかり、その分歯の根っこにも大きなダメージが加わります。
最悪の場合、歯の根が折れてしまうことも考えられるため、そのまま放置しないようにして下さい。

なお、取れたものを市販の接着剤で着けることは絶対にしないようにして下さい。
内部の汚れや細菌をそのまま閉じ込めることになり、虫歯になるリスクが非常に高くなります。
噛み合わせも変わってしまうため、反対の歯が欠けてしまうなど、悪影響ばかり与えてしまいます。

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■詰め物やかぶせ物が取れてしまったら、まず歯科医院へ行くこと

もし詰め物やかぶせ物が取れてしまった場合、取れたものを持って速やかに歯科医院を受診して下さい。
お口の中や技工物を確認し、患者さんに合った処置が行われます。
もし手元にない場合や初診であっても、技工物が取れた場合はできるだけ早く歯科医院を受診しましょう。

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