「インプラント矯正」って何? 一般的な矯正とどう違うの?

矯正治療の方法として最近注目を集めている「インプラント矯正」をご存知でしょうか。
インプラント矯正は、顎の骨にインプラント体(人工歯根)を埋めて人工歯を被せる治療と全く異なり、矯正用インプラントの部品を使って矯正治療を行う方法です。
従来の歯列矯正の方法と比較しながら、インプラント矯正についてお話を進めていきましょう。

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■インプラント矯正とは?従来の矯正方法との違い

インプラント矯正は、矯正用インプラントを使用して歯並びを整える歯列矯正です。
一般的な矯正治療は、歯の表面にブラケットとワイヤーを装着し、お互いに歯を引っ張りあうことで歯並びを整えていきます。
一方インプラント矯正は、「ミニスクリュー」や「ミニプレート」と呼ばれる矯正用インプラントを使って歯並びを整えます。

従来の方法は、お互いの歯を引っ張り合いながら歯を動かすのに対し、インプラント矯正では、歯ぐきに埋めたインプラントを軸にして、一定方向に引っ張って歯を動かします。

一般的に歯並びを治す方法としては、奥歯を動かさずに前歯を後ろに下げることで歯並びを整えることが理想です
しかしワイヤー矯正では歯を互いに引っ張りあうため、動かしたくない歯も移動してしまいます。
これに対しインプラント矯正は、インプラントで固定することにより、歯を一定方向に引っ張ることができるため、動かしたくない歯を動かすことなく歯を移動させることが可能であることが特徴です。

また従来の方法では不可能な、歯を歯ぐきに押し込むこともインプラント矯正では可能です。
インプラントを動かしたい部分に取り付けることで、色々な歯の動きを行うことができる、とても優れた方法です。
もちろん矯正治療終了後は矯正器具を取り除きます。
傷口も、自然治癒で綺麗に治ることがほとんどです。

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■インプラント矯正のメリットとは

ではワイヤーとブラケットを使ったワイヤー矯正と比べた場合、インプラント矯正はどのようなメリットがあるのでしょうか。

・治療期間が大幅に短縮できる
インプラント矯正の大きなメリットは、従来の方法に比べて治療期間が大幅に短くできることです。
ワイヤー矯正では動かしたくない歯まで動いてしまうため、細かな調整が必要となり、その分時間を要しますが、インプラント矯正は動かしたい歯だけを動かすことができることや、奥歯を含めた歯列全体を動かすことも可能なため、大幅な期間短縮が可能です。

・抜歯を行わずに歯列矯正が可能
ワイヤー矯正による歯列矯正は、歯が並ぶスペースを確保するために、小臼歯などを抜歯してから歯を動かす方法がよくあります。
これに対しインプラント矯正では、抜歯を行わずに治療ができる可能性が高いという特徴があります。
しかし歯の形状や状態により、全てのケースで非抜歯で治療できるわけではありません。

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■インプラント矯正の問題点

どの治療にも問題点はつきものですが、メリットの多いインプラント矯正にもいくつかの問題点があります。

・インプラントを埋め込む外科処置が必要
人工歯根を埋め込むインプラント手術に比べると大がかりな処置ではありませんが、それでも術後の歯ぐきの腫れや感染症には注意が必要となります。

・インプラントが取れてしまうことがある
人工歯根と異なり、矯正用のインプラントは矯正治療が終了すれば撤去します。
しかし日常生活を送っている途中にインプラントが脱離してしまうことがあり、再度処置が必要になります。
もし何度も取れてしまう場合は骨と適合しない可能性があるため、インプラント矯正が難しいと判断される場合があります。

・どの歯科医院でも行っているわけではない
矯正治療を行っている歯科医院は多いですが、このインプラント治療はどこの矯正歯科でも行われるわけではありません。
インプラント矯正を考えるときは、まず矯正歯科医院選びが大切です。
インプラント矯正において実績豊富な歯科医院を選ぶ必要があります。

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■歯並びに合った矯正治療を選ぶことが大切

インプラント矯正の特徴についてお話しました。大切なことは、どの矯正治療がご自身にとって最適な方法なのかを歯科医師と相談し、ベストな方法を選ぶことが大切です。

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