生まれつき歯の本数が少ない「先天性欠如」の原因は?治療が必要?

正しい歯の本数をご存知でしょうか。
乳歯は20本、永久歯は親知らずを除いて28本生えます。
ところが本来あるべき歯が、何らかの原因で生まれつき少ないことを「先天性欠如」と言い、歯の形成異常のひとつです。
この先天性欠如の原因と、治療の必要性についてご説明します。

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■先天性欠如の原因とは

歯のもとになるのは「歯胚」であり、母親の体内にいるときに作られます。
この歯胚があることで乳歯が生え始めます。
ところが何らかの原因で歯胚が作られないと、歯が生えてきません。
これが先天性欠如です。
レントゲンを撮ると、歯胚があるかどうか確認することができます。

先天性欠如の原因は、実ははっきりとは解明されていません。
有力な説としては遺伝、妊娠中の母親の栄養不足、薬物によるものなどが挙げられます。
永久歯の本数は親知らずを除く28本ですが、先天性欠如の場合、20~25本程度であり、欠損本数は1本であったり複数であったり色々です。

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■先天性欠如が引き起こすリスクと治療法について

先天性欠如は通常に比べて歯の本数が少ないため、色々なリスクがあります。
歯と歯の間に隙間が生じたり、食べかすが間に詰まりやすいため、虫歯や歯周病になるリスクが高くなります。
また、噛み合わせが悪い、食事や発音を行いにくいなども考えられます。

では先天性欠如と診断された場合、治療は必要なのでしょうか。
また治療が必要になった場合、どのような治療が行われるかについてもお話を進めていきます。

・子供、若年層の場合
小学生以下の子供が先天性欠如と診断された場合、基本は経過観察となります。
しかし噛み合わせに大きな問題が生じた場合、歯列矯正を行うことがあります。
中学生から20代くらいの年代は、残っている乳歯を強制的に抜歯します。
その後歯列矯正を行って噛み合わせや歯並びを改善していきます。

・30代以降
この年代以降では、抜けずにいた乳歯が自然と抜け落ちるケースが大半です。
しかし歯杯がないため、乳歯が抜けた部分には永久歯が生えてきません。
そのままにしておくと、歯が徐々に横に倒れて、噛み合わせがズレるなどの症状が起きる場合があります。
乳歯は永久歯に比べて歯の根が短く、虫歯になりやすい性質を持っているため、一生持たせるのは不安です。
歯列矯正も不可能ではありませんが、若い世代と異なり年齢的に歯が動きにくくなるため、ブリッジやインプラントによる補綴物の治療のほうが効果は出やすいでしょう。

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■なかなか乳歯が抜けない場合は、先天性欠如を疑ってみる

本来生えるべき歯の本数が足らない場合、年代により治療を行ったほうがよいことがあります。
最も大切なことは、噛み合わせが正しいかどうかです。
先天性欠如であっても噛み合わせに問題がない場合はそのまま様子を見ることが多いですが、噛み合わせがズレている、隙間が大きくて話しにくいなど日常生活にも支障が出てしまう場合は治療を行います。
また先天性欠損歯と診断された場合、治療法として乳歯をそのまま使う場合もあるので、先天性欠如と診断された場合はできるだけその乳歯を大切にしましょう。

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