大人になっても歯は育つ!?象牙質の秘密

大人になったら、いくら食事で栄養をとっても歯を丈夫にできないと思っていませんか?
そんなことはありません。
歯の表面をおおっているエナメル質は毎日生まれ変わっています。
また、エナメル質の下の象牙質は、神経さえ生きていれば再生する力を持っています。
そこで今回は、エナメル質や象牙質の再生のしくみについてご紹介しましょう!

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■エナメル質は食事のたびに生まれ変わっている

歯の表面のエナメル質は、人体の中でももっとも硬い組織ですが、お口の中のpH濃度が5.5以下になると溶け始めます。
そのため、食事をして口の中が酸性に傾くたびに、エナメル質の中のリン酸やカルシウムが溶け出してやわらかくなってしまいます。
これを「脱灰」といいます。

でも、私たちの体は非常によくできていて、唾液の力で口の中のpH濃度が中和することができます。
また、酸性から中性に戻るとき、唾液中のリン酸やカルシウムが歯にくっついて、溶けたエナメル質が補修されていきます。
これを「再石灰化」といいます。

虫歯とは、虫歯の原因菌であるミュータンス菌が大増殖し、酸をバンバン出してエナメル質に穴があいてしまった状態のことです。
「脱灰」の時間が長くなればなるほど、エナメル質が溶けていき、虫歯になるリスクが高まります。

そうならないためには、「再石灰化」の邪魔をしないこと!
歯がせっかく「再石灰化」しようとしているのに、その途中でまた間食をしてしまったら、口の中のpH濃度が再び下がって、歯が溶け始めます。
虫歯を防ぐためには歯磨きをしてプラークをためないようにすることも大切ですが、まずは、ダラダラと食べ続けたりせず、「再石灰化」を邪魔しないようにすることが大切なのです。

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■虫歯になって象牙質が露出すると、歯がしみる理由

もし、「脱灰」が進んでエナメル質に穴があいてしまったら、エナメル質の下の象牙質が露出してしまいます。
すると、どうなるでしょう?
象牙質の中は細長い管の集合体のような組織で、その下の歯髄(しずい)といわれる神経とつながっています。
そのため、象牙質が露出すると、ほんの小さな刺激でも歯髄に伝わるようになり、ズキズキと痛むようになります。

また、象牙質はエナメル質と違ってとてもやわらかいので、エナメル質がなくなると、虫歯の進行が一気に加速していきます。
実際、歯の表面にあいた穴は小さいのに、中の象牙質には大きな穴があいていた、ということがよくあります。

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■象牙質が削れても、「第二象牙質」が作られる!

でもみなさん、虫歯の治療をした後、
「しばらくの間は歯がしみて痛かったけど、だんだんしみなくなってきた」
という経験はありませんか?

虫歯の治療で象牙質を削ると、削った分だけ歯髄(神経)までの距離が近くなってしまいます。
そのため、刺激が神経に伝わりやすくなって、噛んだり、水を飲んだりするだけでも、「しみる」「痛い」と感じるようになります。

これでは体もたまりません。
そこで、神経が残っている歯の場合、神経を守るため、しばらくすると象牙質を削った部分に「第二象牙質」という組織がつくられます。
この「第二象牙質」が神経への通路を遮断するフタの役割をしてくれるので、徐々にしみなくなっていくというわけです。
このように、象牙質は立派に再生する力を持っています。
ただし神経を取ってしまった歯では、もう象牙質は再生されません。
できるだけ早いうちに治療して、神経を保持することが大切なのです。

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■原始人の歯はエナメル質がなくなっている!?

もうひとつ、象牙質が再生することを示す、とてもわかりやすい例があります。

現代人の咀嚼回数は1回の食事で約600回程度と言われていますが、縄文人は約4000回くらいだったといわれています。
そのため、遺跡などから発掘された縄文人の歯を見てみると、すっかり磨耗して短くなっています。
エナメル質もとっくになくなっていて、象牙質がむきだしになっています。
こんな状態で食べ物を食べたりしたら、ものすごく痛そうですよね。

ところが実際にはそうはなりません。
歯が磨耗するに従って、神経はどんどん萎縮して後退し、同時に第二象牙質が形成されるからです。

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■歯を丈夫にするために必要な栄養は?

このように歯の象牙質はある一定の条件下で再生していきます。
ですから、たとえ虫歯になっても、加齢によって磨耗していっても、諦めずに栄養をしっかり摂り、丈夫な歯を作っていくことが大切です。
歯を丈夫にする栄養素といえば、タンパク質やカルシウム、ビタミンA・C・Dがよく知られていますよね。
しかし、一番大切なのは栄養バランスが偏らないようにすることです。
柔らかいものばかり好んで食べていると、栄養バランスが偏るだけでなく、咀嚼回数が少なくなり歯や骨に適度な刺激を与えることもできません。
丈夫な歯を維持するためには、硬い根菜なども含め、いろいろなものをよく噛んで食べるようにしましょう!

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