人だけがおしゃべりできる理由とは? ヒトとサルでは、舌と喉が違う!

ヒトとサルの最大の違いは、言語能力だと言われています。
では、なぜヒトだけが「話す」ことができるのでしょう?
実は、その秘密は私たち人類だけが持つ、特殊なお口や喉、舌の構造にありました。
今回は、私たちが話すことができるのはなぜか、その秘密を探ります。

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■チンパンジーは声帯を震わせても、すぐに鼻から抜けていく

たとえば、チンパンジーの鳴き声を思い出してみてください。
よく聞くと、キャキャッとかキーッ、ウホウホッといったバリエーションはあるものの、笛を吹いて音を出しているような声ですよね。

私たちの喉の奥には、鼻から食道につながる咽頭と、喉から気管につながる喉頭の2本の道があります。
私たちが話すことができるのは、声帯で空気を振動させ、さらに長くて太い咽頭で増幅させているから。
ところが、チンパンジーは咽頭が私たちより狭くて、口より上のほうについているので、声帯で作った音の振動が、すぐに鼻から抜けてしまいます。
だから、笛を吹くような鳴き声しか出せないのです。

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■の舌骨は、ちゅうぶらりん。

ふだんは意識していないでしょうが、私たちの舌は、とても巧みに動いています。
大きくふくらんだり細くなったり、長くなったり短くなったり。
口の中の前後左右ををぐるりと触ることもできますよね。

舌がこんな自由な動きができるのは、舌が無数の筋肉線維の塊だから。
また、舌の奧の底には、舌骨という骨があるのですが、実はこの舌骨、人間の体の中で唯一、他の骨とはつながっていない骨です。
舌骨上筋群・下筋群という2つの筋肉に支えられているだけの、宙ぶらりんの骨とも言えるでしょう。
だからこそ、舌が自由に動くことができ、母音や子音を巧みに発声することができるのです。

ヒト以外の動物は、この舌骨が他の骨とガッチリくっついていて、動きません。
当然、舌の動きが制限されるので、母音や子音を使い分けることもできません。
ヒトがしゃべることができるのは、舌骨が宙ぶらりんの状態になっているおかげ、でもあるのです。

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■ヒトは話せるようになった代償として、誤嚥性肺炎のリスクを負った!

しかし、ヒトはしゃべれるようになった代わりに、いくつかのリスクをしょってしまいました。
そのひとつは、二重あごです。
首を見れば年齢がわかる、と言われるように、年齢を重ねると、どんなにスマートな人でも、あごのまわりがたるんできます。
これは、舌骨を上から引っ張りあげていた舌骨上筋群が衰えて、舌骨が喉の奥に落っこちてしまうから。
すると、首のまわりの皮膚がだらんと垂れ下がり、二重アゴになってしまいます。

その点、サルは太って二重アゴになることはあっても、やせていて二重アゴになることはないのです。

もうひとつのリスクは、誤嚥性肺炎です。
私たちののどの奥には、気管にパタンとフタをする「喉頭蓋(こうとうがい)」という小さな軟骨の板がくっついていて、食べ物や唾を飲み込むときは、気管に入ってしまわないように、パタンとフタが閉まるようになっています。
実は、このフタの開け閉めによって、私たちはいろいろな母音を発声することができるのです。

ところが、このフタの開け閉めをコントロールしているのは、舌の動きです。
そのため、加齢で舌の動きが悪くなったり、喉の奥のほうに落っこちてきたりすると、フタの開け閉めがうまくできなくなります。
だから、年齢を重ねると滑舌が悪くなり、あやまって食べ物などが気管に入ってしまう誤嚥や誤嚥性肺炎のリスクがあるのです。

その点、チンパンジーなどは気道と食道が立体交差しています。
そのため、しゃべれないのですが、代わりに誤嚥や誤嚥性肺炎になることもないのです。

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■まとめ

いかがですか?
ヒトは、「話す」ことを手に入れた代償として、二重アゴや誤嚥性肺炎などのリスクをしょってしまいました。
逆に言えば、命がけで「話す」ことを手に入れたのです。
せっかく手に入れた「話す」力を大切にするためにも、将来の誤嚥性肺炎を防ぐためにも、舌をしっかり鍛え、お口の健康を守っていきましょう!

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