糖質制限といえば、人気のダイエット法のひとつ。
メタボリックシンドローム対策として実践した経験がある人も多いでしょう。
では、糖質制限が虫歯や歯周病予防に効果的というのは、本当なのでしょうか?
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■高血糖は、歯周病の大敵!
糖尿病と歯周病が深い関係にあることは、よく知られています。
「糖尿病だと歯周病になりやすい」「歯周病だと糖尿病が悪化しやすい」というのは、よく知られています。
では、なぜそうなるのかを簡単にご紹介すると……
糖尿病になって高血糖になると、血流が悪くなり、免疫力が低下します。
同時に、唾液量が減少してドライマウスになります。
さらに、過剰な糖がたんぱく質と結びついて最終糖化産物AGEを作り、歯周組織に蓄積して歯周組織を炎症させます。
つまり、糖尿病になり高血糖状態が続くと、歯周病菌が大喜びする「免疫力の低下・お口の乾燥・炎症」という条件が揃ってしまうというわけです。
逆に、歯周病だと、インスリンの働きを悪くする炎症物質TNF-αが分泌され、糖尿病を発症・悪化しやすくなります。
すると、さらに歯周病が悪化し……という悪循環です。
いかがですか?
こうしてみると、歯周病にとっていかに高血糖状態がよくないか、よくわかりますよね。
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■現代人は人類史上初!というほど、糖質を摂りすぎている!
しかし、糖質そのものが悪いわけではありません。
現代人が、糖質を摂りすぎているというだけのことなのです。
糖質がたっぷり含まれているのは、米やパン、麺、イモ類、お菓子類ばかりではありません。
野菜にだって糖質は含まれているし、ドレッシングやソース、ケチャップなどの調味料、加工食品やコンビニ弁当、ファーストフード…。
現代人が好んでよく食べるもの、便利な食べ物は、ほとんど糖質まみれです。
よく、缶コーヒー1杯には角砂糖が6個以上も入っていると言われますが、
日本人が主食としている米の糖質を角砂糖に換算すると、なんとご飯1杯で17個分!
(ご飯1杯に含まれる糖質55g ≒ 角砂糖1個3.3g×17個)
ウソだ!と思うかもしれませんが、これが真実です。
思えば、歯周病などなかった原始時代の人が食べていた糖質といえば、果物や木の実、木の根くらいで、そこに含まれる糖質はごくわずかなものでした。
歯周病を本気で予防・改善したければ、歯磨きだけでなく、糖質の摂りすぎにも気をつけたいものです。
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■糖質制限するだけではダメ。たんぱく質と野菜はしっかり摂取しよう!
さて、近年の研究により、糖質制限は生活習慣病やがん、アルツハイマー、歯周病などの治療法のひとつとして確立されつつあります。
ただし、糖質をカットすると、「筋肉から糖質を作り出す仕組み」が活発化します。
そこで、糖質制限をするなら、たんぱく質と、たんぱく質の働きを助けるビタミン&ミネラルは、しっかり摂る必要があります。
たんぱく質は、丈夫な歯肉を再生するためにも欠かせません。
糖質制限はもちろんダイエットにも効果的です。
身体の健康とお口の健康を手に入れたい方は、チャレンジしてみてはいかがでしょう。