前歯の先が、白くなくて、「透けて見える」ということはありませんか?
もしかして、それは酸蝕歯かも!
現在、酸蝕歯は、虫歯、歯周病に次ぐ「第3の歯の疾患」と呼ばれていて、なんと成人の4人に1人がかかっていると言われているのです!
そこで今回は、酸蝕歯の予防・ケア法についてご紹介します。
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■酸蝕歯とは?
そもそも、酸蝕歯は、飲み物や食べ物などの酸に長時間さらされるのが、大きな原因です。
歯の表面のエナメル質は、pHが5.5以下になると溶けやすくなってきます。
では、どんな食べ物・飲み物が酸性度が高いのでしょう?
<5.5以下の、要注意な飲み物・食べ物(pH)>
胃液 1.0~2.0
レモン 2.1
コーラ 2.2
イタリアンドレッシング 3.4
スポーツドリンク 3.5
みかん 3.6
ポン酢 3.8
飲むヨーグルト 4.1
醤油 4.7
味噌汁 5.5
<5.6以上の、安心な飲み物・食べ物(pH)>
緑茶 6.2
牛乳 6.8
ミネラルウォーター 6.9~
豆乳 7.3
普通、唾液によって中和されるので、pH5.5以下の飲み物・食べ物を食べると、即、酸蝕歯になるというわけではありません。
でも、これらを暴飲暴食したり、ダラダラと長時間飲んだり食べたりするのは、危険。
口の中が乾きやすいドライマウスも、酸蝕歯の原因になります。
また、過食症や逆流性食道炎などで、胃液が逆流する状態が続いていると、口の中が酸性に傾いて酸蝕歯になりやすくなります。
酸蝕歯を放置しておくと、どんどん進行していきます。
虫歯と同じように、早期発見・早期治療が重要なのです。
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■歯が透けるだけではない!酸蝕歯セルフチェック!
虫歯も、虫歯菌が発生させる酸によって歯が溶け、穴があいてしまう病気です。
酸の作用で歯が溶けるという点では、酸蝕歯と虫歯はとてもよく似ていますね。
でも、発生しやすい歯の部位をみると、かなりの違いがあります。
虫歯の場合、食後の汚れがたまりやすい奥歯の溝の中、歯と歯の間に発生しやすいのですが、歯牙酸蝕症は前歯に多く、奥歯にはあまり発生しません。
また、上顎よりも下顎の歯に多くできます。
これは、前歯は酸の蒸気に直接おかされやすいこと、口の中で酸の溶けた唾液が下の歯にいつも触れていることによって起こると考えられます。
酸蝕歯は、初期段階では自覚症状がほとんどないので、気づきにくいという特徴があります。
歯が透けて見えるだけでなく、以下のような症状もあるので、ぜひ、チェックしてみましょう。
・歯が黄ばんで見える
・熱い食べ物、冷たい食べ物、甘い食べ物を口にすると、一瞬しみる
・歯の表面や角が、まるくなっている
・細かい亀裂やザラツキが、歯の角の部分にある
・歯の噛み合わせ部分に、小さなへこみがある
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■酸蝕歯を予防するには?
予防するには、とにかく、歯のエナメル質が溶けるような食生活を避けること。
逆流性食道炎などがある人は、まずその治療を進めましょう。
硬い歯ブラシでゴシゴシ磨くのもよくないので、注意しましょう。
<酸蝕歯の予防法>
・pH5.5以下の飲食物の摂取を摂りすぎている人は、減らしましょう
・pH5.5以下の飲食物の摂取したら、すぐにうがいをする
・唾液を増やすために、ガムやシュガーフリーのアメを食べる
・やわらかい歯ブラシを使う
・研磨剤たっぷりの歯磨きの使用を控える
・フッ素を多く含む歯磨きを使う
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■まとめ
酸蝕歯の治療は、基本的には虫歯と同じで、歯質を守る薬剤を歯に塗って固め、レジン(プラスティック)を詰めます。
穴があいたり、掛けたりしている場合は、虫歯同様に被せ物をする処置が行われます。
早期発見・早期治療が基本ですから、「歯が透けて見える」と思ったら、進行・悪化する前に、歯医者さんに相談してみましょう。