差し歯とインプラント、どっちにすべき!?

虫歯が進んで神経まで達してしまった場合、歯医者さんから「根の治療(根管治療)をして差し歯にしますか? それとも、抜歯してインプラントにしますか?」と聞かれる可能性があります。
あなたなら、どちらを選びますか?
そこで、両者のメリットとデメリットをご紹介します。
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■歯を残すか、思い切って抜歯するか?

差し歯もインプラントも、「人工の歯を入れる」という点では同じです。
決定的に違うのは、差し歯は歯根が残っていなければできない、ということ。
一方、インプラントは、抜歯後に、天然の歯根の代わりにインプラントを埋め込みます。

まだ天然の歯根が残っているのに、抜歯してしまって本当によいのか、判断に困りますよね。
そこで、差し歯とインプラントの、気になる特徴を見てみましょう。

審美性は?
インプラントは、自然な歯に近い状態に仕上がります。
一方、差し歯は保険適用の被せ物をした場合、黄ばみや変色などの可能性があります。

外科的手術の有無は?
インプラントは、外科的手術が必須ですが、差し歯の場合、手術の必要がありません。

治療期間は?
インプラントは、手術によって埋め込んだ人工の歯根が、アゴの骨(歯槽骨)と結合するまで、3〜6カ月かかります。
そのため、治療完了まで1年近くかかる場合もあります。
一方、差し歯は1〜2ヵ月で完了。
インプラントと違って、大幅に治療期間を短縮できます。

費用は?
インプラントは、自由診療となるため、1本あたり30〜50万円が相場。
一方、差し歯は保険適用の素材を使えば、かなり費用を安く抑えられます。
オールセラミックなど、保健適用外の素材を使う場合でも、インプラントよりは費用を抑えられるでしょう。

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■最大の違いは、「歯根膜」を残せるかどうか!

今やインプラントは、天然歯に次ぐ「第二の永久歯」とも呼ばれるほど、天然歯に近い状態を保つことができるようになってきました。
費用の問題さえクリアできれば、インプラントにしてもよいのでは?と思う人も多いのではないでしょうか?

しかし、天然歯と決定的に異なるのは、「歯根膜」の有無です。

「歯根膜」とは、歯と骨の間にあるクッション材のこと。
噛むときの衝撃が、そのまま骨に伝わってしまわないよう、圧力を吸収・分散する働きをするとともに、噛んだときの感覚や刺激を脳に伝える役割も持っています。
この歯根膜のおかげで、私たちは「噛み心地」を実感することができるわけです。

歯根膜を失うということは、「噛み心地」を失うということ。
食べ物の硬さ、柔らかさの微妙な違いを感じ取ることができなくなったり、噛む力をコントロールしにくくなってしまい、アゴに負担がかかる可能性もあります。

抜歯やインプラントの是非をめぐる最大の焦点のひとつは、この「歯根膜」にあるといっても過言ではありません。
歯根膜は、一度失ってしまうと二度と取り戻すことができません。
その点をしっかり検討して決断する必要があるでしょう。

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■差し歯とインプラントには、向き・不向きがある!?

ただし、差し歯とインプラントには、それぞれ向き・不向きがあります。

たとえば、歯根が割れている場合、虫歯が深すぎて、歯根がかなりダメージを受けている場合は、抜歯を選択するしかありません。

また、差し歯の場合、インプラントよりも強度では劣ります。
硬いものをよく食べる人は、歯根が割れて結局抜歯になってしまう可能性もあります。
その場合は、最初からインプラントを選んだほうが賢明かもしれません。

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■差し歯も、インプラントも、定期健診が必須

差し歯でも、インプラントでも、長持ちさせるには定期的な健診が欠かせません。
また、歯やインプラントを支えている部分は歯槽骨なので、歯周病がある場合は、まず歯周病治療が必須です。
また、差し歯やインプラントの治療後も、歯周病の予防ケアをしっかりする必要があります。

個人によって歯の根の状態に違いがあるため、治療の選択は単純ではありません。
根管治療とインプラントのどちらにも精通している歯科医によく相談し、数年後の歯の状態やセルフケアについて相談しながら、判断するようにしましょう。
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