フッ素1450ppmの歯磨きってどうなの? 正しい使い方は?

最近、「フッ素1450ppm配合」の歯磨きが増えてきました。
フッ素についての見解は賛否両論ありましたが、高濃度のフッ素配合歯磨きは、誰が使っても安全なのでしょうか?
今回は、フッ素の基礎知識と正しい使い方についてご紹介します!
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■フッ素ってどんなもの?

フッ素は、自然界では「フッ素化合物(フッ化物)」として存在し、空気や土、岩、水などいろいろなものに含まれています。
私たちが口にするお茶や食べ物にも含まれていて、特に海産物には多く含まれているとか。
これは、地表に降った雨水が土壌や岩石を通過する時に、フッ素イオンが溶け込むため。
河川には0.1〜0.2ppm、海水には約1.3ppmのフッ素イオンが存在し、その水の中で育つ海産物、農作物にも様々な濃度のフッ素が含まれています。

このフッ素が、虫歯予防に効果的といわれはじめたのは、1940年代。
1969年には、世界保健機関(WHO)がフッ素による虫歯予防を提言して、一気に「虫歯を予防する成分」として世界的に知られるようになりました。

フッ素は、歯の脱灰を抑制し、再石灰化を促進します。
また、歯質を強化する作用もあります。
歯科医院では、虫歯予防の専門的処置として、フッ素塗布が行われますし、家庭でもフッ素配合のハミガキや洗口液の使用が推奨されていますよね。

では、フッ素に対して賛否両論があるのは、なぜなのでしょう?

そもそも、フッ素が虫歯予防に効果的であることが発見されたのは、
「斑状歯(フッ素症)」という、歯に斑点ができて朽ちたようになる病気が報告され、それがフッ素と関係があることがわかったのがきっかけでした。
その後、斑状歯の患者が多い地域の人には、虫歯がないことがわかったのです。

つまり、フッ素を使うと虫歯は減少するけれど、同時にフッ素症も増加することがわかった、ということ。
これが、フッ素に関する賛否両論の原点となったわけです。

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■フッ素を巡る「賛否両論」の根源とは?

では、フッ素は安全なのでしょうか?それとも危険なのでしょうか?

実は、1994年、WHOは「6歳以下の子供へのフッ素専攻は、強く禁止する」という見解を発表しています。
フッ素が虫歯予防に効果的であることがわかった後、米国を中心に水道水にフッ素を添加する国が増えました。
ところが、その後、骨の発育異常や骨折率の増加、ダウン症、がん、老人性痴呆などの関連を指摘した論文などが次々発表されて、水道水にフッ素を添加するのを中止する国が続出。
フッ素予防の発祥地であるアメリカでも 1990年代半ばからフッ素の人体に対する毒性だけでなく、環境に及ぼす影響も含めて議論が起こり、大きく 方向転換をし始めているようです。

ただ、歯磨きに関しては、オーラルケア先進国であるスウェーデンをはじめとする欧米の国々でもフッ素1450ppm配合の歯磨き剤が普通
やはり虫歯予防におけるフッ素の有効性は、世界的に認められているのです。

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■子供は1000ppm以下に。大人は1450ppmで!

日本の歯磨剤に占めるフッ化物配合歯磨剤の市場シェアは、2010年以降90%に達し、この普及が国内外の子どもたちのう蝕(虫歯)を減少させた大きな要因であると報告されています。

長い間、日本における歯磨剤に配合できるフッ化物イオン濃度の上限は、「薬用歯みがき類製造販売承認基準」によって1,000ppm以下に規制されていました
一方、ISO(国際標準化機構)では1,500ppmが上限。
日本は、かなり控えめに設定されていたわけです。

しかし、2017年3月、フッ化物イオン濃度1,000ppmを超える歯磨剤が厚生労働大臣によって承認され、ようやく世界標準となりました。
同時に、日本歯磨工業会では、フッ化物イオン濃度1,000~1,500ppmのフッ化物配合歯磨剤に記載すべき注意表示等に関する自主基準を策定しています。

ただし、「6歳未満の子供には使用を控える」という注記付きです。

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■まとめ

繰り返しますが、フッ素の安全性に関しては、今も世界中で議論され続けています。
ただし、虫歯予防にはであることも間違いありません。

・6歳未満の子供の使用は控える。
・大人の場合も、高濃度なフッ素配合歯磨きを使用する場合は、飲み込まないようにする
という基本を守った上で、上手に活用しましょう。
・フッ素配合歯磨きを使用するときは、約5秒間しっかりうがいをする。
・うがいは1回だけにして、使用後1〜2時間の飲食は控える。

というのも、フッ素による健康を維持しながら虫歯予防効果を得るため重要な条件です。

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