歯が灰色or縞模様に!? テトラサイクリン変色歯って何?

歯の色が灰色、または縞模様になっていませんか?
もしかすると、それは以前に摂取した抗生物質の影響かも。
特に昭和40年代に生まれた人に多くみられる、テトラサイクリン変色歯についてご紹介します。

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■テトラサイクリン系の抗生物質の影響

テトラサイクリンとは、テトラサイクリン系の抗生物質の総称です。
この薬を、妊婦さんや授乳中の方、12歳頃までの子供が摂取すると、その副作用として、胎児・子供の歯の色が変色してしまうことがあります。
これを、テトラサイクリン変色歯といいます。

テトラサイクリンは、昭和40年代に生まれた世代にもっとも多くみられます。
当時、テトラサイクリンはさまざまな種類の菌に効果的な抗生物質として、マイコプラズマ肺炎や百日咳の特効薬として、あるいは、風邪薬のシロップの成分として多用されていました。

その後、歯が変色することが確認されたため、やむをえない状況をのぞき、妊婦や12歳までの子供への処方は控えられるようになりました。
ただし、たとえ変色のリスクがあっても、治療上の有効性が優先される場合は、今も処方される場合があります。
主に、肺炎やニキビの治療薬として使用されることが多いようです。

したがって、今現在も、テトラサイクリン変色歯が発生する可能性がゼロではありません。

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■トラサイクリン変色歯の特徴は?

テトラサイクリン変色歯は、形成中の歯に含まれるカルシウムと、テトラサイクリンが結合し、歯に沈着することによって起こります。
多くはグレーや黄色に変色するのですが、歯に沈着したテトラサイクリンは、紫外線に当たることで酸化し、徐々に色が濃くなっていきます。

そのため、淡いグレーや黄色の人もいれば、濃い茶色、黒に近い色になることもあれば、縞状に色が出て、縞模様に見えることもあります。

また、たいていは左右対称に変色が見られ、場合によってはエナメル質不全をともなうこともあります。

気になる人は、一度歯医者さんでチェックしてもらいましょう。

■テトラサイクリン変色歯の治療法は?

テトラサイクリン変色歯は、通常のホワイトニングで回復する場合と、ホワイトニングでは改善されない場合があります。

・軽度の変色の場合:淡い黄色
通常のホワイトニングで、白くすることが可能です。

・中程度の変色の場合:茶色や濃いオレンジ色
ホワイトニングである程度は回復できます。
ただし、色が濃くなっているため、歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、歯科医の指導のもとで自宅でするホームホワイトニングを併用したほうが、より効果的です。

・重度の変色:濃いグレーや黒っぽい色
ホワイトニングだけで白くするのは難しい状態です。
この場合は以下の3つの選択肢があります。
・マニキュアで歯の表面を白くする
・歯の表面を削り、ラミネートベニアを貼る
・歯を削って、クラウン(被せ物)を被せる

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■まとめ

テトラサイクリン変色歯は、歯が変色しているだけで、歯そのものの健康は保たれています。
たとえかなり濃い色に変色してしまった場合でも、健康な歯を削ってラミネートベニアやクラウンを被せるのは、抵抗を感じる人もいるかもしれません。
実際、歯を削れば、その分、歯が弱くなるリスクもともないます。
しかし、見た目がキレイになれば、口元を気にせずにおしゃべりしたり、笑ったりすることができます。
歯医者さんに相談してメリットとデメリットをよく理解した上で、治療をするようおすすめします。

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