神経が死ぬと、歯は黒く変色する!? どうすればいいの?

神経を抜いた歯は、黒く変色してしまうことがあります。
そういう歯は、いくらクリーニングをしても白くすることができません。
では、なぜ神経を抜くと、変色してしまうのでしょうか?
白い歯を維持するためにも、神経と歯の色の関係について知っておきましょう。

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■歯の色は、象牙質の色

まず、歯がどのような構造になっているのか、理解しておきましょう。

歯は主にエナメル質、象牙質、歯髄の3層構造になっています。
私たちが「歯の神経」と呼んでいるのは、中心部にある歯髄のこと。

歯髄は、神経だけでなく血管やリンパ管も含むやわらかい組織で、ただ痛みを感じるだけでなく、象牙質に栄養を与えたり、余分な老廃物を回収したりと多彩な働きをしています。
歯髄があるからこそ、歯は潤いやしなやかさを保っていられるのです。

この歯髄を取り囲む象牙質は、象牙細管と呼ばれる細い管の集合体のような組織です。
無数にある象牙細管は、歯髄からエナメル質に向かってまっすぐにのびているため、エナメル質が虫歯などで溶けてしまうと、歯髄にダイレクトに刺激が伝わるようになります。

エナメル質は半透明なので、外側からは、象牙質の色が透けて見えています。
象牙質の色は、少し黄色っぽい乳白色です。
ですから、私たちの歯の色は、もともと真っ白ではありません。

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■歯の神経が死ぬと、なぜ歯の色が変色するの?

歯髄の中には、神経だけでなく、血管やリンパ管が存在します。
そのため、虫歯が進行して歯髄の中にまで細菌が入り込むと、細菌をやっつけるリンパ球などを働かせるため、血流量が増加します。

すると、歯髄内の圧力が高くなり、やがて歯髄は死んでしまいます。
このとき、歯髄のカケラや血液中の鉄分が象牙細管の中に入り込み、やがて変性して、黒っぽくなっていきます。
また、神経の治療をするとき、血液が象牙細管の中に入り込むと、やはり黒っぽく変色していきます。

そのため、歯の神経が死んだり、神経を抜いたりすると、どうしても歯が黒っぽく変色してしまうというわけです。

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■神経が死んで黒くなった歯を、白くするには?

象牙細管の中に血液の鉄分などが入り込んで黒く変色してしまった場合、歯を白くするには、以下の3つの方法があります。

1.象牙細管の内部を漂白する「インナーブリーチ」
根管治療(根の治療)の後、歯髄があった部分に漂白剤を入れて、象牙細管の中を漂白していきます。
ただし、象牙質そのものにヒビなどが入っていない、丈夫な歯がしっかり残っていることが条件となります。

2.被せ物をして白くする
虫歯によって欠けたりもろくなってしまった歯、変色が著しい歯は、被せ物を被せるのが、一番手っ取り早い方法です。
これなら、もろくなった歯を補強することもできます。
ただし、変色した歯をぐるりと削って体積を小さくしなければ、被せ物をすることができません。
その分、歯はもろくなり、寿命が短くなってしまう可能性があることを覚えておきましょう。
また、天然歯に近い自然な色の被せ物を選ぶ場合は、自費診療になります。

3.歯のマニキュアを塗って白くする
簡単に見た目を白くすることができますが、噛み合わせによってすぐにはがれてしまう可能性もあります。
即効性はあるものの、あくまでも一時的な処置といえます。

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■まとめ

黒くなってしまった歯を白くするだけなら、上記のような3つの方法で解決できます。
ただし、神経が死んでしまっている場合、ただ変色しているだけでなく、歯の土台である骨(歯槽骨)が溶けていたり、炎症している可能性があります。
そのため、歯を白くする以前に、根管治療をしっかりすることが大前提となります。
放置しておくと、骨が溶けてしまい、抜歯しか選択肢がなくなってしまう可能性があるので、早めに歯医者さんに相談しましょう。

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