顎関節症や歯ぎしりにも「ボトックス」が有効ってホント?

ボトックス治療というと、しわを改善する治療法というイメージです。
ところが最近では、顎関節症や歯ぎしり、食いしばりの治療法としても注目されています。
そこで今回は歯科で行われるボトックス治療について、ご紹介します。

<関連広告>[薬用マスティック&アロマ」が口臭・歯周病対策になる訳は?

■ボトックス治療とは?

ボトックス治療は、ボツリヌス菌が作り出す天然のたんぱく質(ボツリヌス毒素)を有効成分とする薬(ボトックス(R))を筋肉内に注射する治療法です。

ボツリヌス毒素には、筋肉を緊張させている神経の働きを抑える作用があり、このボツリヌス毒素を注射すると、筋肉の緊張をやわらげることができます。
シワや多汗症などへの効果が有名ですが、最近はさまざまな分野で応用されています。

たとえば、脳卒中の後遺症のひとつである、手足の麻痺やつっぱり、痙攣などをやわらげ、着替えや歩行などの日常生活動作を楽に行えるようにするためにも使われます。

そして、このところ注目されているのが、顎関節症や食いしばり、歯ぎしりなど、歯科での応用なのです。

<関連広告>薬用ホワイトニング歯磨きジェル【ビースマイル】

■顎関節症への効果

口を動かすだけでカクカクと音がしたり、顎が痛くなる顎関節症。
頭痛や肩こりなどを併発することも多く、重症化すると、顎が外れたり、開かなくなるなど、日常生活に大きな支障をもたらします。

顎関節症の治療法としては、
・生活習慣の見直し
・マッサージやストレッチといった理学療法
・消炎鎮痛剤などを使用する薬物療法
・マウスピースで顎関節への負担を軽減するスプリント治療
などが一般的。
しかし、これらに加えて咬筋にボトックスを注射するボトックス治療を行うことで、より早期に顎関節症を緩和する効果が期待できます。

<関連広告>職人富山の渾身の一作「ころころ歯ぶらし」

■食いしばり・歯ぎしりへの効果

咬筋にボトックスを注入することで、食いしばりや歯ぎしりなども緩和できます。
食いしばりや歯ぎしりは、顎関節症や肩こり・頭痛などの不定愁訴を招くだけでなく、歯のすり減り・割れなどの原因になります。
また、噛み合わせが悪くなることで、虫歯や歯周病になりやすくなることも!

食いしばりや歯ぎしりも、マウスピース(マウスガード)を使用するのが一般的ですが、歯へのダメージを抑えることはできても、食いしばりや歯ぎしりそのものを抑えることはできません。
また、マウスピースの使用によって、むしろ噛み合わせが悪化したり、歯周病のリスクが上がるといった指摘もありました。
しかし、ボトックス治療で筋肉の緊張をやわらげれば、顎と歯へのダメージの両方を軽減する効果が期待できるわけです。

<関連広告>電気不要!強力ジェット水圧で歯の汚れを吹き飛ばす!!歯間ジェットクリーナー

■ガミースマイルへの効果

笑ったときに歯茎が見えてしまうガミースマイルは、上唇が上がり過ぎることで生じます。
しかし、上唇を揚げる筋肉「上唇挙筋」にボトックスを注入することで、上唇の上がり過ぎを抑えることが可能です。

<関連広告>顕微鏡を使った歯の治療「精密審美歯科」

■効果の持続期間は、3〜6カ月

シワの改善を目的としたボトックス治療の場合、効果の持続期間は3〜6カ月。
歯科目的でも、効果を持続させるためには、3〜6カ月ごとにボトックスを注入する必要があります。
残念ながら今のところ保険適用外。
一般的には、歯ぎしりや顎関節症の治療の場合、3〜5万円が相場ですが、費用は歯科医院によってかなり幅があります。
また、仕上がりには、歯科医の腕や経験が問われます。

ボトックスを注入する部位によっては、表情や見た目にも影響するので、ホームページなどで実績や口コミを検討し、できるだけ経験豊富な歯科医のもとで治療を行うのがおすすめです。

<関連広告>[薬用マスティック&アロマ」が口臭・歯周病対策になる訳は?

トップへ戻る