削らない・神経を取らない・痛くない「低侵襲治療」とは、どんなもの?

虫歯になったら削るしかない、というのは過去の話。
現在の歯科は「できるだけ削らない治療」へと向かっています。
では、いったいどのような治療をするのでしょう?
その種類や治療内容をご紹介します。

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■削らない虫歯治療とは?

昔は、どんなに小さい虫歯でも、それ以上進行するのを防ぐため、また、詰め物がしっかりと歯にくっつくように、幹部より大きめに削るのが普通でした。

しかし、それでは虫歯が再発するたびに、さらに大きく削ることになり、歯がどんどん小さくなって最終的には神経を取ったり抜歯をする結果になってしまいます。

そこで現在では、できる限り削る量を少なくし、今ある歯を残す「低侵襲治療=ミニマルインターベンション(Minimal Intervention=MI)」が主流となりつつあります。

こんな治療が可能になったのは、新しい歯科素材や治療技術が次々と登場してきたため。
ただし、まだ保険が適用されないものが多いため、自由診療になるケースが多いのも事実です。

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■虫歯を削らず無菌化する「ドッグベストセメント治療」(保険外)

虫歯が深い場合、全ての虫歯の部分を除去してしまうと、どうしても神経を取らざるを得ない場合があります。

「ドックスベストセメント(Doc’s Best)」は、米国ヒューストンで開発された画期的なセメントで、米国の公的機関の厳しい検査・認可を受け、商品化されています。

どのように治療するかというと、ドッグスベストセメントを、虫歯部分に塗り込むだけ。
ドックベストセメントは、虫歯を無菌化できるという非常に殺菌力の強いセメントで、虫歯菌が出す酸で軟らかくなった部分(感染部位)を再石灰化させて、最終的には虫歯が治ってしまいます。

削らないので痛みはなし。
短期間で治療が完了し、神経を抜かずにすむ。
しかも虫歯の再発を防ぐことができるということで、メディア等では「夢の治療法」としてよく取り上げられるているので、ご存じの方も多いのではないでしょうか?

ただし、ドックスベストセメントは、すでに虫歯が神経にまで完全に達していて、痛みがひどい場合には使えません。
また、無菌化できたとしても、弱った神経を元通りに元気にすることはできません。
そのため、ドックスベストセメントを使用しても、結局は神経が壊死したり、歯髄炎を起こしてしまう可能性がある歯には、適用されないことが多いと言えるでしょう。

ドックベストセメントをした後、その上にセラミックなどの詰め物・被せ物をする必要があるため、その際に歯を削らざるを得ない場合もあります。

いずれにせよ、まだこの治療法を導入している歯科医院は限られています。
ネットなどで導入している歯科医院を探し、よく相談して治療を受けるようにしてください。

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■虫歯を薬剤で溶かして治す「カリソルブ治療」(保険外)

「カリソルブ治療」は、歯科治療先進国で開発された虫歯治療法です。
次亜塩素酸ナトリウム0.5%と3種類のアミノ酸が主成分の薬剤を虫歯に塗り、溶けた虫歯部分を器具で取り除くシステムだけ。

ただし、虫歯の進行状態によっては、削ったり、麻酔が必要になることもあり、適用できないケースもあります。

カリロソルブ治療も、ドッグスベストセメントと同様に保険が適用されないため、自由診療となります。

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■まとめ

どちらの治療法も、従来の「大きめに削る治療法」と比べると、神経や歯を残せる可能性が大きい、しかも、痛みを伴わない、画期的な治療法といえそうです。
ただし、虫歯が進行し過ぎている場合には、適用されない可能性があります。
気になる方は、ぜひ、まだ神経が健康な状態のうちに導入している歯科医院に相談してみましょう。

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