オーラルケア・ラボ

自己完治めざして<体験談>

年に二度ほど、歯茎から血が出ることがありました。それは突然ン訪れて、口の中にあの独特の膿の味がするのです。つばを吐いたら血が混ざっていて、気付くと歯茎の痛みがあります。その部分を口の中でチューと吸ってつばを吐くと真っ赤な鮮血です。吸っては吐いてを繰り返すとやがて血は止まるので、大したことないと思ってやり過ごしていました。しかしこれが歯周病の始まりだったのです。いえ、正確には既に歯周病に冒されていたのでした。
これはもうだめだなと感じたのは一年前でした。以前はすぐに止まっていた歯茎の出血が毎日続くようになったのです。だんだん不安になってきて、口臭も気になり出しました。人と話す時も息を吐かないように気をつけました。そしてとうとう、奥歯がくらついていることに気が付きました。
慌ててインターネットで調べると、完全に歯周病と歯肉炎の症状でした。小学校の頃から歯医者にはかかっていないので出来れば行きたくありません。しかしそんなことは言っていられない状況です。歯を失ってしまうのかもしれない状況でした。
ネットで調べているうちに、自己完治とまでは行かないけれど、それに近い状態に持って行く人がいるのを知りました。歯医者に行って、「抜歯」と言われればその通りに従ってしまいそうなので、とりあえずは自己治療を開始することにしました。
まず、歯周病用の薬用歯磨きを購入しました。それとリステリンです。一番高いものにしました。
歯磨きも歯を磨くのではなく、歯周ポケットの中の膿をこそぎ出すイメージで入念に行いました。最初は激痛がしました。血もたくさん出て、悪化するのではないかと心配になりました。しかし、それは良くなる前兆で、痩せた歯肉をしっかり刺激して鍛えることが、健康な歯肉に戻すために必要だとネットでの情報がありましたので、少々やり過ぎかもしれないなという力加減で毎日行いました。リステリンも欠かさずうがいしました。口臭対策にはかなりの効果があると思います。
すると少しずつですが、歯のぐらつきが減ってきました。ブラッシング時の激痛も抑えられ、歯を噛みしめても痛みがなくなりました。
それでも気を抜くと膿がたまって出血してしまいます。自己完治には根気が必要だということなので、ひたすらブラッシングを続けました。
慣れてくると、デンタルフロスも始めました。初めはすごい出血に驚かされましたが、これも続けて行くうちに歯と歯の間がしっかりして行くようで、やみつきになります。それに歯磨きではとれない汚れや、謎の塊がたっぷり取れます。
そんなことを一年続けたわけですが、今ではかなり調子が良いです。歯のぐらつきはありません。たまに出血しますが、それだけ長年付き合ってきた歯茎は痛みやすいのだと思います。
とにかくブラッシングと歯磨きに対する考え方を変えるだけで、うんと口内衛生が改善されました。
しかし、これはあくまで個人論です。歯医者さんに通える方は通った方が良いと思います。私は極力抜歯を避けたいので、自己責任の道を取ることにしたのです。
これからも歯と歯茎は大事にしていこうと思っております。

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