最近、口臭がきつくなってきたなと思っている方、ストレスや偏った食生活などで、消化不良気味になっていませんか?
口臭は身体の状態を示すバロメーターのひとつです。
もし、口臭のほかに胸やけや胃もたれ、ゲップなどが気になるようなら「逆流性食道炎」の可能性もあります。
今回は、この逆流性食道炎についてご紹介しましょう。
<関連広告>[薬用マスティック&アロマ」が口臭・歯周病対策になる訳は?
■逆流性食道炎とは?
食道は、口から摂った食べ物を胃に送るためのルートで、普通は一方通行です。
ところが、何らかの理由で胃液や胃の内容物が食道に逆流してしまうと、食道の粘膜がただれ、炎症を起こしてしまいます。
これが、逆流性食道炎です。
その主な症状は、胸焼け、胃もたれ、ゲップ、のどの違和感や痛みなどですが、
酸っぱい液体がのどの奧や口の中まで逆流してくる場合もあります。
このとき、その臭いが呼気とともに沸き上がってくると、口臭がきつくなってしまうのです。
■ストレスが多い人、油っこいもの、甘いものが好きな人も要注意!
では、なぜ胃の中のものが逆流してしまうのでしょう?
ひとつは、食道と胃のつなぎ目にある「下部食道括約筋」という筋肉のゆるみです。
通常、この筋肉は、食道から胃に食べ物が入ってくるときにゆるみ、それ以外のときは、キュッと締まって逆流を防ぐ働きをしています。
高齢になって下部食道括約筋がゆるんでしまうと、逆流が起こりやすくなるため、かつて逆流性食道炎は、筋肉が衰えた高齢者に多い病気でした。
しかし、最近で年齢にかかわらず若い人の間でも増えています。
その原因のひとつは、食生活。
油っこいものや甘いものは、胃酸の分泌を促すため、胃酸の逆流が起こりやすくなります。
冷たい飲み物の摂りすぎも胃酸過多を招きます。
また、昼夜逆転した生活や睡眠不足、慢性的ストレスなど、自律神経のバランスが乱れるような状態も、胃を胃酸から守る働きの低下や、胃酸の過剰分泌につながります。
■便秘や肥満にも要注意!
もうひとつ、若い人が逆流性食道炎になってしまう原因として覚えておきたいのは、便秘です。
便秘になると、お腹が張って胃が圧迫されますよね。
そのため、慢性的な便秘の人も逆流性食道炎になりやすくなります。
また、内臓脂肪が増えたり、ベルトでぎゅっとお腹を締め付けたり、ピチピチのデニムを無理矢理はくというのも、逆流の原因になりますから、注意しましょう。
■まとめ
このように、現代人の生活習慣の中には、逆流性食道炎の原因が数多く潜んでいます。
非常に再発しやすい病気ですので、胸焼けやゲップなどが気になる人、生活が乱れがちな人は十分に注意しましょう。
いやな口臭を予防するためにも、まずは食生活や生活リズムを見直してみてはいかがですか?
<関連広告>あなたの口臭は大丈夫ですか?