タイプ別ケア法

口臭

タイプ別ケア法

20代後半くらいからなんとなく口臭が気になって、ひそかにあらゆるブレスケア商品を試してきましたが、今思えば、「それは絶対違うでしょう!」という間違ったケアもたくさんしてきました。
おかげで全く効果がなかったり、かえって口臭が悪化してしまったことも!
そんな数々の失敗も踏まえ、本当に効果のある、シンプルで正しい口臭ケアをご紹介していきます!

歯を磨いても
すぐまた臭う!?

口内の善玉菌が弱りまくっているのかも!

歯を磨いた後、さわやかな息がどのくらいの時間続くかは、人によってかなり差があります。
では、さわやかな息が長続きする人とそうでない人とでは、いったい何が違うのでしょう?

オーラルケア・ラボのスタッフとその友人男女5名が「同じ市販の歯磨き剤」を使ってよーいどんで行った実験でも、1時間〜5時間まで、みごとにバラバラの結果が出ました。
もっともこの5名は、年齢も10代〜50代までバラバラで、「やっぱり若い人ほど、さわやかな息が長続きするのね」と思わざるを得ない結果だったのですが…。
でも、本当に若さだけの問題なのでしょうか?

そもそも口臭の多くは、口内の細菌が食べカスや口内の細胞などを分解したときに発生する、揮発性の硫化物で、誰の口内でも少なからず発生しています。

ただし、口内の細菌にも悪玉菌と善玉菌がいて、常に勢力争いをしています。
そしてもし、善玉菌が優勢であれば悪玉菌の働きや増殖を阻止してくれるので、きつい口臭が発生することはないのですが、悪玉菌が優勢だと、きつい口臭が発生しやすくなります。
つまり、歯磨き後にさわやかな息が長続きするかどうかは、「口内に元気な善玉菌がたくさんいるかどうか」にかかっているんです!

善玉菌をサポートしてくれる歯磨きを選ぼう!

口内の悪玉菌と善玉菌のバランスは、全身の免疫力とも深い関係があり、ストレスや加齢のほか、疲労や体調がダイレクトに反映されます。
そういえば、風邪をひいて免疫力が低下しているときって口臭がきつくなりませんか?

ただし、善玉菌を弱らせる原因は他にもあります。
実は、市販の歯磨きやマウスウォッシュのほとんどには強力な殺菌作用を持つ化学合成物質が配合されていて、口臭の原因となる悪玉菌だけでなく、善玉菌まで殺菌してしまう可能性が!

すると、どうなると思いますか?
善玉菌が激減してしまった口内は、悪玉菌のパラダイスです。
そのため、もし、歯と歯茎の間の歯周ポケットに悪玉菌が潜んでいたら、善玉菌がいないのをいいことに悪玉菌が大増殖。
むしろ口臭が発生しやすくなってしまいます。

そうとは知らず、口臭が気になるからって、しょっちゅう歯を磨いていませんか?
そんなことをしたら、歯磨きをするたびに善玉菌が激減して口内環境が悪化し、口臭がどんどんきつくなっていく可能性だってあります。

誤解しないで欲しいのですが、決して化学合成物質や、化学合成物質が配合されている歯磨きが悪いと言いたいわけではありません。
歯磨き剤の泡立ちをよくしたり、殺菌作用をや保存性を高める上では、化学合成物質は非常に有用です。
また、すべての化学合成物質が有害なわけでも、天然由来物質ならすべて安心というわけでもありません。

ただ……加齢やストレスで免疫力が低下しがちな人や、歯磨きをしてもすぐまた口臭が発生するという人にとって、化学合成物質の殺菌力は強すぎるかも。
そういう人は、善玉菌をサポートしてくれる天然由来成分を配合した歯磨き剤にかえてみましょう!
口内の善玉菌が増えれば、ただそれだけで、口臭の運命は大きく変わるんです!

ハーブの力で善玉菌イキイキ!
「薬用マスティック&アロマ」
商品写真

この歯磨きを1度でも使えば、今までの歯磨き剤との違いに驚いてしまうのではないでしょうか? まず、きつい刺激なし。泡立ちもほとんどなし。なのに、軽くてさやわかな磨き心地。歯磨き後は歯茎がキュッと引き締まって、これまでに味わったことのないスッキリ感、気持ちよさ。その気持ちよさが、さわやかなハーブの香りとともに長時間続きます。マスティックをはじめとする9種の天然ハーブ配合。研磨剤不使用。黄金色のジェルタイプ。フレーバーは2種類あります!

しつこいネバネバもスッキリ!
「伝統爽快なたまめ歯磨き粉」
商品写真

しつこいネバネバ感に悩む人には、こちらもおすすめ。口臭予防効果で注目されている「なた豆系」の歯磨きの中でも、これはさらに柿渋や茶葉、ドクダミ、ビフィズス菌エキスなど、歯周病予防効果のある天然由来成分をプラス。なた豆や柿渋特有の苦味・渋みは一切ありません。歯磨き後は口内のネバつきがスッキリとれて歯も歯茎もツルツルに!さらにハッカ油とミント油がダブルで配合されているので、使用するたびスーッと鼻に抜ける爽快感が楽しめます。

舌が白くなってる!?

舌苔は細菌の巣くつ。でもごしごし落とすのは逆効果!

口臭の約半分以上が、舌苔(ぜったい)から発生しているって知ってましたか?
舌苔(ぜったい)は、基本的には歯垢と同じもの。
食べカスや細菌、古くなって剥がれ落ちた口内の粘膜組織などが舌の表面に付着して積み重なったものです。

ただし、歯垢と決定的に違うのは、舌苔はデリケートな舌の表面を保護する役割を果たしているということ。
そのため、うっすら白くなっているくらいがむしろ健康的な状態です。

唾液が普通に分泌されていれば、唾液で洗い流され、殺菌されるので、必要以上に厚く積み重なることも、悪玉菌が大増殖して悪臭物質を放つこともありません。

舌苔が口臭の原因になってしまうのは、口内環境が悪化して悪玉菌が大増殖したり、ストレスや不規則な生活で唾液が減ってしまい、舌苔が必要以上に厚く積み重なってしまうから。

これを放置しておくと、舌苔が「バイオフィルム」と呼ばれる細菌のシェルターに変化してしまい、唾液や抗菌剤でも口臭の原因菌をやっつけることができなくなってしまいます。

また、硬いブラシでゴシゴシと舌苔を落とすのも、舌苔を厚くする原因のひとつです。
舌磨きをして一時的にピンク色のきれいな舌になっても、すぐまた真っ白になる、ということはありませんか?

確かに、ぶ厚くなった舌苔は、舌磨きをして落とすのが手っ取り早い方法です。
でも、もし舌表面が傷ついてしまったら、粘膜組織が剥がれやすくなって舌表面にたまり、それをエサにして悪玉菌が大増殖してしまいます。

舌苔をクリーニングするなら、くれぐれも毛先のやわらかい歯ブラシや専用の舌ブラシを使い、舌表面を傷つけないようにやさしく落とすようにしましょう。

舌苔は「溶かす」ほうが安全!?

そもそも、舌苔は舌の奧の喉に近いあたりまで続いています。
それを歯ブラシや舌ブラシで落とそうとすると、オエっとなってしまうのがオチ。
それより、よく噛んで食べて唾液の分泌を促したり、こまめに水分を摂って舌苔がたまらないようにしたほうが、ずっと安全で効果的です。

それでも落ちないときは、ハチミツで溶かしてしまいましょう。
ティースプーン1杯程度のハチミツを舌の上にのせ、ころがすようにしてゆっくり舌になじませませるだけ。
ハチミツにはプロテアーゼという酵素が含まれているので、舌苔を分解・殺菌してくれます。

その上で、できるだけ舌苔がつかないような食生活を送ることも大切です。

たとえば、粒子の細かい小麦粉と乳脂肪などの脂肪を混ぜて作ったケーキやクッキー、シチューやカレーなどは、舌苔が厚くなりやすい食べ物です。
私たちのカラダは合成添加物を分解する酵素を持っていないので、合成添加物いっぱいのジャンクフードも、舌苔を厚くします。
また、粒子が細かい食品といえば、コーヒーもそう。
コーヒー豆を細かく挽いてドリップしているので、舌に付着しやすいのです。

ケーキにしろ、コーヒーにしろ、好きならガマンするほうがカラダに悪い!と個人的には思っているのですが、少なくとも「惰性でだらだら食べたり飲んだり」というのは、舌苔がつきやすいだけでなく、カラダの健康にも悪そう。

いくら好きでも舌苔が厚くなって味覚が鈍ってしまったら、おいしいのかどうかもわからなくなってしまいます。

美味しいものを美味しく食べるためにも、「舌苔がついたら落とせばいいや」ではなく、舌苔のつきにくい食生活を目指しましょう!

いつもお口すっきり
「なた豆茶」

舌苔がぶ厚くならないようにするには、こまめに水分を摂って口内を乾燥させないようにすることが大切です。基本的には水かお茶でよいのですが、より高い口臭予防効果を狙うなら「なた豆茶」がおすすめです。口臭予防成分カナバニンを含有するなた豆のほか、黒豆、ごぼうなどをブレンドした、香ばしくて健康的なお茶です。便利なティーバッグ入り。マイボトルに入れて持ち歩くのがいいかも!

お腹の中が汚れてる!?

もしかして、便秘が原因かも!

口臭のほかに、なんとなくカラダがだるい、ニキビや吹き出物が出やすいといった不調はありませんか?
だとしたら、その口臭はカラダからのSOSかも!

糖尿病になると口臭がきつくなることはよく知られていますが、他にも胃腸や肝臓、腎臓などの不調が原因で口臭がきつくなる場合があります。

中でもよくあるのは胃腸の不調、特に便秘が原因で口臭が発生するケースです。
あまり大きな声では言えませんが、その場合はオナラみたいなニオイ口臭になることもあるとか。
でも、オナラが逆流して口から出るわけではありませんよ!

出すべきものを出せず、お腹の中にため込んでいると、腐敗が進んで悪玉菌が増殖し、アンモニアやメチルメルカプタンといった有害物質が発生するようになります。
この有害物質はなかなかあなどれない奴らで、腸管から吸収され、血管を通って全身にまわるとカラダのあちこちで悪さをするようになります。

便秘のときに疲れやすい、何となくだるいと感じるのはそのため。
有害物質が肌に到達すればニキビや吹き出物が出やすくなり、
肺に到達すれば、肺から臭いニオイが沸き上がって口臭に、
汗腺に到達すると、体臭まで臭くなってしまいます。

ストレスが原因の口臭も、乳酸菌で対抗できる!

最近は女性だけでなく、男性も便秘が増えているそうですね。
それってやっぱりストレスが関係しているのかも。

腸はストレスの影響を受けやすい臓器です。
仕事や人間関係など、ストレスの原因をのものを消すことはできなくても、善玉菌を増やせばストレスに負けない腸内環境をつくることができるはず!

結局のところ、
「口臭も、便秘、ストレスも腸内環境を制するものが制す!」のです。

長年慢性的な便秘に悩まされてきた人にとっては、乳酸菌を摂ろうなんて「釈迦に説法」かもしれませんが、最近の乳酸菌研究は進歩が目覚ましく、新しいタイプの乳酸菌や乳酸菌を増やす成分を配合したサプリが発売されています。

私のオススメは、漬物由来の植物性乳酸菌。
昔から漬物を食べてきた日本人のおなかには、ヨーグルト由来の乳酸菌より合っているのかも……そう思って始めてみたら、ずっと調子がいいんです!
ヨーグルトを食べてもちっとも便秘が解消されないという人は、ぜひお試しください!

腸は全身の免疫細胞の約6〜7割が集中する「人体最大の免疫機関」なので、便秘やストレスが積み重なると免疫力も低下して風邪や歯周病などの感染症にかかりやすくなってしまいます。

口臭や歯周病を防ぐためにも、ストレスに負けないためにも、腸内環境を整えていきましょう!

話題のラクトフェリンと2種の乳酸菌で腸内環境を整える
「ラクトフェリン+乳酸菌」

ラクトフェリンは母乳だけに含まれるたんぱく質の一種。乳酸菌などの善玉菌を活性化して、免疫力を高めると言われています。最近では、内臓脂肪を減らす働きでも注目されているので、名前を聞いたことがある人も多いのでは? このラクトフェリンに、ビフィズス菌とフェカリス菌の二種の乳酸菌をプラスしたおなか応援サプリがこれ。善玉菌のエサになるオリゴ糖も配合しているので、腸内環境を効率よく整えることができます。

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