高齢になったら、口腔ケアは何をしたらよいの?

加齢とともに歯周病のリスクは高くなってしまいます。
特に、高齢になると全身の免疫力が低下し、お口の中の悪玉菌が増えてきますから、高齢者はもちろん、高齢者の介護をする人も正しい知識に基づいたケア法を知っておくことが大切です。
今回は、高齢者の口腔ケアについてまとめてみました!

■高齢者のお口の中はどんな状態!?

「口腔ケア」と聞いて、何を想像しますか?

「歯磨き」と思った方は多いのではないでしょうか。
しかし、それでは正解とは言い切れません。
今回は、口腔ケアは何が必要なのか、それはなぜなのかについてのお話です。

健康な人は、高齢者に比べて実は何もしなくてもある程度口の中は綺麗に保たれていることをご存知ですか?
もちろん歯磨きをしなければ、虫歯になるし、歯周病にもなります。
それでも、高齢者に比べると実は綺麗なのです。

なぜなら、食事をしたり、会話をしたり、口を動かすことで歯と歯、粘膜同士などがこすれて汚れが取れ、唾液と一緒に飲み込むことで、自然と口の中は綺麗に保たれているからです。

また、唾液の中には殺菌作用があるため、唾液によっても自然と綺麗にする自浄作用というものが働いています。

しかし、高齢者は健康な人に比べて口の機能が低下しています。
入れ歯が合わないことでやわらかいものばかり食べていたり、噛む力、飲み込む力が低下していたり、さらに、高齢者の多くは唾液が減少し口の中が乾燥しがちです。
こうした様々な原因によって、お口の自浄作用が低下しているのです。

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■口腔ケア

では、口腔ケアは何をしたらよいのでしょうか。
歯磨きだけで良いと思いますか?

もちろん、歯磨きも、虫歯予防、歯周病予防には必要不可欠であり、大切です。
しかし、それだけでは足りません。
口の機能が低下していたり、粘膜に汚れが溜まっているとしたら、粘膜のケアが必要となります。

■粘膜のケア

粘膜のケアとは、頬っぺたや、舌などの口の中の粘膜の汚れを取り除くことです。
粘膜は、粘膜用のブラシやスポンジブラシ、舌は、舌用の舌ブラシなどを使用して、こすって汚れを落とします。
口をゆすいだり、ガーゼでかるくふき取るだけでは、不十分です。

お口の中では、細菌どうしがくっついてバイオフィルムというものを形成しています。
薬効成分もその中に入りこむことが出来ません。お風呂場のヌメヌメと同じようなものなので、シャワーで流しただけでは取りきれないのです。
スポンジでゴシゴシとお掃除するように、粘膜もブラシを使って優しくこすって綺麗にしましょう。

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■口腔体操

また、口の機能が低下していると、口の中の汚れを招く場合があります。

今ある機能を改善させたり、低下させずに維持するためにも、口を沢山動かしましょう。
口を大きく開いたり、口を膨らませたり、すぼめたり、舌を前に出したり、右左と動かしたりと口の周りの筋肉を動かしましょう。

また、会話をすることも口を動かすことになりますし、脳も活性化しますのでとても大切です。

■誤嚥性肺炎の予防

高齢者の死亡原因の1つに誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)があげられます。
誤嚥性肺炎とは、口の中の汚れを唾液と一緒に少しずつ誤嚥してしまい、それらの汚れが肺へ入ってしまうことが原因で起こる肺炎です。

高齢者は、体力や免疫が落ちているため、肺炎が大きな命とりとなってしまいます。
口の中を綺麗に清潔に保つことが、誤嚥性肺炎の予防へとつながるのです。

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■まとめ

多くの高齢者は、様々な理由から口の機能の低下が考えられます。
特に、口から食べていないような方は、口の中が汚染されやすい環境にあります。
口から食べていないから口腔ケアがいらないというのは大きな間違えです。
食べていないからこそ、口腔ケアを入念に行う必要があります。

口腔ケアとは、歯磨きだけではありません。
粘膜のケア、口腔体操などの口を動かすことも広い意味での口腔ケアといえます。

若いうちから、口の中を綺麗にする習慣を身に着けることは、長生きにも繋がります。
長生きするために、口腔ケアを正しく理解して実践しましょう。

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