甘いお菓子だけが歯にしみる!?不思議な知覚過敏

冷たいものは歯にしみないのに、チョコを食べるとしみるという経験はありませんか?
こういう場合、知覚過敏なのか否か、自分では判断しづらいですよね。
実はこれ、「甘味痛」と呼ばれる知覚過敏の仲間。
普通の知覚過敏とどう違うのか、調べてみました!

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■象牙質には、神経につながる細い管が無数に通っている!

虫歯でもないのに、歯が「痛い、しみる」と感じる症状を象牙質過敏症=知覚過敏と呼びます。
ではなぜ、ただ冷たいものを飲むだけで、痛い、しみると感じるのでしょう?

歯の大部分は象牙質でできていて、中心部には血管や神経が通っている歯髄と呼ばれる部分があります。
実は、象牙質には歯髄につながっている細い管(象牙細管)が無数に通っていて、歯の内部に栄養を送ったり、刺激を伝えたりする役割を果たしています。

健康な歯の場合、歯の表面はエナメル質で覆われていますが、もしエナメル質が削れたり、歯肉が下がったりすると、象牙細管の穴がむきだしになります。
そのため、ブラッシングしたり冷たいものを飲んだりするだけで、痛い、しみると感じてしまうというわけです。

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■甘いものがしみるのは、浸透圧のせい!

甘いものがしみるのは、浸透圧が関係しています。
水分は、濃度の薄いほうから濃度の濃いほうへと流れていきますよね。
甘いものを食べて糖分がたっぷり溶けた濃い唾液ができ、むきだしになった象牙質の表面にふれると、象牙細管の中にある組織液が引っ張られて、圧の変化が起こります。
その結果、痛い、浸みると感じるわけです。
これを、甘味痛と呼びます。

甘味痛の場合、虫歯と知覚過敏の両方が疑われます。

初期虫歯、つまり歯の表面のエナメル質までの虫歯であれば、見た目も症状も知覚過敏とほとんど変わりません。
しかし、知覚過敏の場合、痛い、しみると感じるのは最初の1分間くらいで、次第に慣れてしみなくなってきます。
もし、食べているうちにしみなくなってくるのであれば、虫歯ではなく知覚過敏と思っていいでしょう。

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■甘味痛の大半は、二次的な虫歯や詰め物の劣化が原因!

象牙細管は、生きている歯にとっては、歯の奥に栄養を送るための重要なルートです。
しかし、同時に虫歯の細菌も象牙細管から侵入してしまい、歯の内部で虫歯が進行してしまうこともあるのでやっかいです。

実際、甘味痛がある場合は、一度治療した歯の内部で二次虫歯が進んでいたり、歯の詰め物と歯の間にすき間ができている場合がほとんど。
その結果、甘いものを食べるたびに、象牙細管の中で浸透圧による水分の移動が起こり、痛みを感じてしまうのです。

たまに痛むだけだから……と放置していると、歯の内部で虫歯が進み、神経を抜いたり抜歯したりせざるをえない状況になってしまう場合も!

甘いものを食べるとしみる、痛いと思ったら、痛みの程度にかかわらず早めに受診するようにしましょう!

また、米国の研究で、ホルモンバランスが崩れていると、甘味痛が出やすいこともわかっていますから、生活習慣を見直して、ホルモンバランスを整えるようにしましょう。

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■まとめ

知覚過敏は象牙質の露出が原因ですが、甘味痛は、二次虫歯や詰め物の劣化などが原因となっている可能性大です。
日頃から、歯をゴシゴシ強く磨いてエナメル質や歯茎を傷つけてしまわないようにするとともに、定期検診を欠かさないようにしましょう。

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