健康のため、水素水を飲む人が増えています。
活性酸素を抑制する働きがあると言われていますが、実は歯周病にもよいという噂も…。
本当なのでしょうか?
そこで今回は、水素水の仕組みや歯周病との関係について考えてみましょう。
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■水素水のメリットとは?
水素水は通常の水の中により高濃度の水素を解けこませた水のことで、水素の働きにより様々なメリットがあると言われています。
もっとも有名なのは、活性酸素を抑制する働きです。
活性酸素はあらゆる病気や老化の原因であることは科学的にも認められていますが、水素を摂ることで、活性酸素を中和する働きが期待されているのです。
最近の研究で、水素水が遺伝子の働きを調整することもわかってきました。
特定の遺伝子のスイッチのオン・オフを調整することで、その遺伝子と関連する病気や不調をコントロールできる可能性が見えてきたわけです。
また、水素水の中に含まれている水素の4割ほどが体内でなんらかの化学反応に取り込まれているということもわかってきました。
ただ、水素水の働きの大半は未だによくわかっていないので、インターネットに上がっている水素水のメリットの情報についてを鵜呑みにするのは危険です。
中にはあまりにも科学的な根拠を欠いた情報も含まれています。
情報の真偽をしっかりと見極める目を持つようにしましょう。
■水素の働きがあるかも?
では、水素水は歯周病に効果的なのでしょうか?
2012年9月、、岡山大学院歯薬学総合研究科予防歯科学分野の森田学 教授の研究グループ岡山大学の研究グループが、水素水の摂取に歯周病を予防する効果があることを動物実験で証明したと報告しています。
これは歯周病専門雑誌「Journal of Clinical Periodontology」に掲載されています。
歯周病は、これまでの研究からその進行に活性酸素が大きく関与していることが知られています。
同研究グループの研究の結果、蒸留水を与えたラットは、時間の経過とともに、血液中の活性酸素の濃度が上昇していきましたが、水素水を与えたラットは血液中の活性酸素の増加を抑えることが確認されました。
また、水素水を与えたラットの歯茎の組織を観察したところ、蒸留水を与えたラットに比べて歯周病の進行が抑制されていることも確認されたそうです。
歯研究グループでは、「水素水の摂取に伴う活性酸素の減少が、結果として歯周病の進行を予防した可能性」と「水素水の摂取などで抗酸化力を高めることが歯周病予防に効果があると示唆される」としています。
ただ、これはあくまでも動物実験による結果です。
人の歯周病にも効果的なのか、そもそも、人がどの程度の量の水素水を摂れば活性酸素抑制効果を得られるのかも、明らかにされていません。
そのあたりは、今後の研究成果を期待するしかなさそうです。
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■まとめ
水素水にはまだまだ謎な部分が多く、水素水のメリットを一概に否定することはできませんが、過信するのも考え物です。
ストレスが多い毎日を送っている人、活性酸素が気になる人は、水素水を試してみるのもひとつの方法です。
ただし、歯周病予防効果についてはあまり過信せず、毎日の歯磨きをしっかりしていきましょう。