歯周病の外科治療「フラップ手術」とはどんな手術?

歯周病にかかり、歯槽膿漏にまで進行した場合には、歯科医院で様々な治療が行われます。
基本的には歯周病の病巣を取り除く処置を行いますが、歯周病が進行していた場合には「フラップ手術」という効果的な外科治療が行われます。
今回はこのフラップ手術について説明いたします。

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■歯周病はこのようにして起こります

歯周病は歯周病菌と呼ばれる細菌が、歯の周辺の歯垢や歯石で繁殖することで引き起こされる病気です。
この歯周病菌が徐々に歯の根元へと繁殖を続けていきながら重症化し、歯の根元の骨まで到達すると、骨がぐらつき最終的には歯が抜けてしまいます。
このとき、歯周病は歯の表面で繁殖して根元へと向かうため、歯周病菌が繁殖しだすと、歯と歯茎の間にすき間ができます。
この歯と歯茎の間のすき間を歯周ポケットと言います。歯周ポケットは歯周病の進行に伴い次第に深くなります。
重症化して歯がぐらつきだすと、歯周病の病巣から膿が出だすので、この状態が歯槽膿漏と呼ばれています。

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■フラップ手術が有効な理由

歯周病の治療は基本的に歯周病菌を取り除き、歯をきれいにクリーニングすることにあります。
歯周病菌を取り除くと言っても、器具が届くところは歯周病菌を取り除けますが、歯周ポケットの深い部分では器具が届かずに歯周病菌を十分に取り除けません。
深い部分ではまだ歯周病菌の繁殖が続いているわけですから、この部分を取り除かないとクリーニングの意味がありません。
そこで行われるのが、フラップ手術。
歯周ポケットとなっていて、歯に密着していない部分の歯肉を切り取ることで、歯のより深い部分を露出させ、歯周病菌を取り除けるようにする手術です。

フラップ手術は歯茎の一部を切除するので外科処置になります。
この手術により、歯の根元近くにいる歯周病菌のかたまりである歯垢や歯石を取り除けるので、歯周病改善の効果をもたらします。
一般的に歯周ポケットが6mmを超えると重度の歯周病とみなされ、フラップ手術の実施が視野に入ります。

フラップ手術の費用は3割負担の保険診療では1部位で2千円から3千円程度です。
自由診療ですと費用はぐっと上がり各歯科医院により異なるのではっきりとは言えませんが、1部位が数万円程度と高額になります。

■フラップ手術は行うべきか

フラップ手術は外科処置で歯肉を切り取ってしまうので、切り取った部分は元に戻らず、歯茎が下がり、歯の根元の方まで見えるようになるという欠点があります。
奥歯ならまだしも、前歯のフラップ手術を行うと、笑うと歯の根元部分まで見えて歯がむき出しになっているような印象になり目立つので、実施をためらわれる方もおられます。

また、近年では歯周病を抗生物質で治療する歯周内科なども出てきていることに加えて、日々のブラッシングを徹底することで士種苗の改善も可能ですので、いきなりフラップ手術ではなくて、まずは手術の前にできることを試してみるのも一つの手段でしょう。

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■まとめ

歯周病で大事なことは、歯周病を良く知ることです。
また、歯周病は病院で治すというよりも、ご家庭でしっかりとブラッシングすることで歯垢を取り除き、歯周病にならないことがより肝心です。

また、歯周病は自覚症状が少なく進行し、重度になって自覚症状が出てきたときにはもう手遅れで歯が抜けてしまいます。こうした歯周病の恐ろしさをよく認識しておくことも大切でしょう。

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