歯科衛生士さんは、電動歯ブラシを使う?使わない?

歯科衛生士という職業柄、電動歯ブラシを使うべき?どれがいいの?という質問をよく受けます。
そこで、歯科衛生士の目から見た、手動の歯ブラシと電動の歯ブラシのメリットとデメリット、オススメの電動歯ブラシや、その使い方をご紹介しましょう。

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■歯科医師、歯科衛生士の間でも賛否両論の電動歯ブラシ

実は、書いている私自身は電動歯ブラシは使っていません。
理由は、私の歯並びと歯肉炎になりやすいことから考えて、電動歯ブラシよりもワンタフトが合っているからです。
もちろん歯科衛生士でも電動ブラシを使うことはありますし、患者さんに勧めることもよくあります。
また短時間でその除去力に感動し、使っている歯科医師も多数います。
しかし、電動歯ブラシを使うことにあまり賛成しない歯科医師や歯科衛生士がいることも事実です。
これは使う人の口腔内の状態や、ライフスライルによって使う人と使用を控える人が出てくるのは当然だと思います。
このことを前提に、電動歯ブラシについて良いところや問題点をお伝えします。

まず、電動歯ブラシを使った場合、歯の表面の汚れは、音波振動の効果でとても綺麗に落ちます。
しかし電動歯ブラシは歯と歯の間に案外磨き残しが見られます。
それは、電動歯ブラシを当てる時間の短さが影響していると思われます。
最近の電動歯ブラシは、プラークの除去力が非常に高いため、同じ歯に3分も当てていたら歯の表面が削れてしまう恐れがあります。

一方手動の歯磨きでは、1本1本丁寧に磨くため、汚れが綺麗に落とせています。
しかしこれは、きちんと「磨けていること」が大前提です。
いくら時間をかけて磨いても、きちんと磨けていなければ意味がありません。

ここが大切なのですが、虫歯はほとんどの場合、歯の表面からよりも、歯と歯の間から広がっていきます。大切なことは、歯と歯の間の汚れをきちんと落とすことです。
これは手で磨く場合も同じですが、歯の間に残った食べかすや汚れを取り除くには、やはりフロスの使用がいちばんです。

このことから歯科医師や歯科衛生士がお薦めする使い方は、電動歯ブラシとフロスの併用です。

■歯科衛生士から見た、オススメの使い方

●電動歯ブラシを使っていても、フロスは必須!?
電動ハブラシのよいところは、短時間で音波振動が汚れを綺麗に落としてくれるところです。
1歯につき3秒ほど当てるだけでほとんどの汚れを落とすため、全体を磨いても必要な時間は2分ほどで、時間のないときや、オフィスでの昼食後の歯磨きなどに向いています。
一日のうちでいちばん時間に余裕があるときは、フロスを使って歯と歯の間の汚れを丁寧に取り除くようにしてください。

●電動歯ブラシを使うなら、研磨剤入りよりジェルタイプの歯磨きを!
電動ハブラシを使うときには、研磨剤入りの歯磨き粉は使用を控えてください。
電動ハブラシを長期間使うことで歯の表面が削れていく恐れがあるうえに、研磨剤がさらに歯の表面を傷つけてしまうことが考えられます。
電動ハブラシを使うときは、できるだけ歯磨きジェルを使うようにしましょう。

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■注目の「オーラルB」なら、歯茎にやさしい!

電動歯ブラシは、様々なメーカーからたくさんの種類が販売されており、歯垢除去力においてどれも優れた効果を発揮します。
その中でもブラウンから発売されている「オーラルB」に注目してみました。
オーラルbシリーズの主な特徴は、以下のとおりです。

  • 優れた歯垢除去力は1分間に48,000回の回転によるもので、歯ぐきのきわのプラークまで綺麗に落とす
  • ヘッドの形状が丸く小さく、歯科医院で使うプロフィーカップなどからヒントを得ている。丸型ブラシが回転しながら歯を包み込んで磨くため、隅々まで綺麗に磨くことが出来る
  • 歯科医師が推奨する2分間ブラッシングをタイマーで知らせてくれるため、磨きすぎを制止
  • 押し付け防止ブザーにより、歯ぐきを痛めにくい

オーラルBシリーズで注目すべき点は、やはり丸型のヘッドでしょう。
ほとんどの電動歯ブラシのヘッドは、手で磨く歯ブラシのヘッドと同じような形をしていますが、オーラルBシリーズは、歯科医院で使用する器具に特徴が似ており、歯を包み込むようにしてヘッドが回転するために細かなところまで磨き上げます。

またボタンひとつでモードが変更できるため、自分にあったブラッシングモードを選んで磨けることも特徴です。
歯磨きにかける時間があまりない人や、より高い洗浄力を短時間で求める人、また年配の人でうまく歯磨きができない人などに、とても向いていると思います。

■まとめ

電動歯ブラシにはよいところがたくさんあります。手動歯磨きではなかなか落としきれない細かな汚れを短時間に落としてくれるのが大きな特徴です。
その反面、使い方を誤ると、歯や歯ぐきを傷つけてしまう恐れがあります。
正しく使うことで、電動歯ブラシの効果はきちんと出ますが、やはり歯間の汚れは落としきるのは難しいです。
手動歯磨きも同様ですが、フロスを併用し、お口の中全体を綺麗にする必要があります。

電動ハブラシをはじめとした口腔ケアグッズを上手に使って、いつもお口の中を清潔にしておきましょう。

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