歯周病のサイクルについて知っておこう!

歯周病は再発しやすい生活習慣病のひとつ。
歯ぐきの腫れや出血などの症状が治まったからといって、メンテナンスを怠ると再発してしまいます。
しかも、自分の力で完治させることは難しいので、定期的なメンテナンスを行っていくことが必要です。
今回は、歯周病がどのようなサイクルで再発するのか、ご紹介します。

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■歯周病の始まりは、歯石から

歯周病は、ある日突然なるものではありません。
蓄積された歯垢(プラーク)が、やがて固い歯石となります。
磨き残した歯垢が唾液中のミネラルと結合し歯石となりますが、歯垢から歯石に変化するのに48時間かかると言われています。
この歯石が歯周病菌の温床となるのです。

歯垢は歯と歯ぐきの境目や、歯並びが悪く歯と歯が重なっている部分などに溜まりやすくなります。
それが歯石となり、歯周病菌が繁殖して歯肉炎や歯周病を引き起こします。

■定期検診の目安は6ヶ月

基本的に定期健診(リコール)は、6ヵ月ごとが一般的です。
これは特に歯周病の症状が見られず、予防と早期発見のための受診目安です。
家庭でのセルフメンテナンスでは、どうしても落としきれない汚れがプラークとなり、やがて歯石となってそこに付着した歯周病菌が増殖し始めます。
そうなるとどんなに綺麗に歯を磨いている人でも、歯肉炎や歯周病になる可能性が出てきます。
このことから、歯と歯ぐきに異常がなくても、6ヶ月ごとの定期検診が歯周病の早期発見や予防になるため、必ず受診するようにしましょう。

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■歯周病に罹患している人は、短い周期で検診を

いったん治癒しても、歯周病は再発しやすい病気です。
歯と歯ぐきに大きな問題がない人の定期健診は6ヶ月ごとで大丈夫ですが、歯肉炎を繰り返す人、歯周病に罹患している人、または治癒したばかりの人は、もう少し短い期間で検診を受けることが望ましいです。
これは、歯周病の再発するサイクルが、口腔内に問題がない人に比べて短いためです。
特に腫れや出血を繰り返す場合は、症状が進行していることを表します。

歯周病と診断された場合は、まず歯周病治療を行います。
軽度~中度の歯周病は歯石除去を数回に分けて行います。
歯並びなどの問題で歯石が溜まりやすい人はそれだけ歯周病菌が早いサイクルで繁殖しやすく、歯周病の症状も出やすいため、3ヶ月ごとに歯石除去などを行うほうがよいでしょう。

重度歯周病では、まず歯周病治療で症状を落ち着かせます。
歯石除去の他に、SRP(麻酔を用いた歯肉の下の歯石除去)、ジスロマックなどの抗生物質を服用して歯周病菌を除去する内科的治療などを行い、歯ぐきの状態や歯周ポケット数値を改善させます。
歯周病再発のサイクルが早い人は1ヶ月くらいで症状が現れることがあるため、しばらくは1ヶ月ごとに歯石除去を目的とした歯周病治療を継続することが必要と思われます。

なお、歯周病治療の一環とした歯石除去は保険が適用されます。
この場合は歯周病という病名がついているため、必ず歯周ポケットの検査を行います。
予防として歯石除去を行う場合は自費診療となり、PMTCやリナメル、フッ素塗布など保険治療では行えない処置が出来ます。

■歯周病の兆候は、歯肉炎から

歯磨きのときに歯ぐきから出血し、少し腫れている場合は、歯肉炎が考えられます。
歯肉炎は、歯周ポケットに細菌が入ることで歯茎が腫れ、歯ブラシの毛先による刺激で出血します。
健康な歯ぐきでは、歯みがきでは出血しません。
歯ぐきが赤く腫れたり出血がある歯肉炎は、歯周病の手前と考えられます腫れや出血がいったん治まっても、また繰り返す場合は歯周ポケットが深くなり、そこに細菌が付着しやすい状態になっています。
日常のブラッシングを正しく行うことで症状が改善され、引き締まったピンク色の歯茎に戻れば大丈夫ですが、腫れなどを繰り返す場合は要注意です。

■まとめ

このように、歯周病は再発しやすい病気です。
歯石がたまりやすい人は、それだけ歯周病にかかるリスクも高くなることから、日常の歯磨きをきちんと行うことはもちろん、歯科医院で歯石除去や定期的なメインテナンスを行って、再発防止を心がけましょう。

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