虫歯や歯周病を放置すると、「菌血症」になる!?

傷口などから血管に細菌が入り込み、血管の中に菌が存在することを「菌血症」と言います。
実は、虫歯や歯周病が原因で菌血症になってしまうことも!
特に、風邪を引いていたり、寝不足などで抵抗力が落ちているときなどは、発熱などの症状が出ることがあります。
今回は、虫歯や歯周病が原因で起こる菌血症の症状や対策についてご紹介しましょう!

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■菌血症は、本来はどういう原因や症状は?

細菌は色々なところに常在しており、小さな傷から細菌が入り込むことはめずらしいことではなく、そういった意味では、日常的に誰にでも起こると言えます。
少しの細菌が血管に入りこんだくらいでは特に症状は出にくいですが、風邪を引いていたり、寝不足などで抵抗力が落ちているときなどは、発熱などの症状が出ることがあります。
特に、3歳未満の小さな子供は大人に比べて抵抗力が低いため、発熱の症状が出やすいそうです。

菌血症の症状は主に発熱です。
主に鼻の奥、そしてのどに潜んでいる肺炎球菌やインフルエンザ菌b型(流行性のインフルエンザウィルスとは別物)が増殖することで発症します。
医科では、手術後などに体力と抵抗力が落ちているため、カテーテルやチューブなどから菌が入り込んで熱が出る恐れがあります。
また血管に入り込んだ細菌が毒素を出すことで、やがて敗血症を引き起こし、発熱だけではなく、心拍数や呼吸数の上昇、重篤になると血圧の低下など、危険な状態となります。

■虫歯や歯周病でも菌血症になってしまうことがある

体だけでなく、虫歯や歯周病でも菌血症になることがあります。
歯が痛み、虫歯かも・・・と思ってもどうしても歯医者は苦手で・・・と言って痛みを我慢していませんか?
また、歯ぐきが腫れていたり、口臭がきつくなった、歯が動く、など歯周病と思われる症状はありませんか?
痛くないから、と放置していると、思わぬことが起きてしまい、最悪の場合生命の危険に及んでしまうことがあります。
ではどうして虫歯や歯周病などで菌血症になってしまうのでしょうか。

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■歯磨きが不足することでプラークが増殖してしまうことが根底

虫歯や歯周病は、歯磨きがうまくできていないことや、歯磨き回数が少ない、あるいは行なわないことで細菌が繁殖して口腔内が不衛生になります。
菌血症に直結するというよりは、ブラッシング不足による磨き残しから虫歯や歯周病になり、放置してしまうことで菌血症に繋がる恐れがあるということです。

■虫歯と歯周病、それぞれ菌血症による症状の違い

虫歯と歯周病のどちらも菌血症になる可能性があります。
ではどのように細菌が血管内に入り込んでしまうのでしょうか。

●虫歯からの菌血症
虫歯は、初期は冷たいものがしみたりすることで気がつきます。
進行するにつれ、痛みが増し、目で見ても歯が黒くなっている、穴があいていることがわかります。
さらに進行すると、虫歯が神経まで達します。
神経に達した場合はかなりの痛みを伴い、冷たいものだけでなく、熱いものまで痛みを感じます。
ズキズキと痛み、上の歯の場合は酷い頭痛を伴うこともあり、痛み止めが必要になるレベルです。
ここまでの痛みを伴うと、歯科医院で診てもらおうという人は多いでしょう。
程度で言うと神経まで達している「C3」で、抜髄をして根の治療を数回行い、最終的に保険適用の銀歯や自費のセラミックなどクラウンを被せて治療は一旦終了になります。

しかし虫歯をそのまま放置すると、やがて根が腐って死んでしまいます。
激痛が治まってホっとするかもしれませんが、それが実は菌血症の始まりなのです。

根の中に侵入した細菌はやがて根から顎にまで増殖し始め、鈍い痛みを伴うと同時に歯ぐきや顎の腫れといった症状が出てきます。
この細菌が顎の骨の内部の血管に入り込み、やがて全身に回り始めます。

虫歯からの菌血症は、ほとんどの場合発熱します。
特に免疫力が落ちた状態であれば、ほとんどの場合発熱し、さらに細菌が心臓に達して感染が広がると心内膜炎や、脳に達して髄膜炎を起こすなど、重篤な症状が出てしまうことがあります。
根の治療は回数はかかりますが、必ず最後まで行うようにしてください。
途中で根の治療を中断することで、再び細菌感染する恐れがあります。

●歯周病からの菌血症
歯周病の場合は、その前兆である歯肉炎の症状から菌血症になる可能性があります。
歯周病も歯肉炎も、磨き残しによるプラークが原因で歯ぐきの腫れや出血が起きます。
そこへ歯周病菌が入り込み、血管へ入り込んでしまう恐れがあります。
歯肉炎の場合は程度が軽いため、丁寧なブラッシングと歯科医院での歯石除去やメンテナンスで症状を改善することが出来ますが、歯肉炎が悪化し、歯周病になると注意が必要です。
初期であれば歯肉炎と同じようにセルフケアと歯科医院での治療などで悪化を防ぐことができますが、そのまま放置すると歯周病が重症化し、そこから全身の健康への悪影響、さらには菌血症にまで発展してしまうことがあります。
重度の歯周病になると、歯周ポケットがかなり深くなり、少しの刺激で出血してしまいます。
また歯ぐきの状態も良くないため、常に細菌感染しやすい口腔内状態となっています。

歯周病の場合の菌血症は、歯周病菌が入り込むことによる糖尿病の悪化や動脈硬化、肺炎、心筋梗塞などで、妊娠中の女性は早産や低体重児出産の恐れもあります。
歯周病の悪化がこのように全身の健康に悪影響を与えるのです。

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■菌血症はどんな治療をするの?

虫歯を放置していることを前提で考えた場合、風邪でもないのに熱が出るなどの症状がみられる場合は、菌血症が考えられます。
まずは体内の炎症を抑えるため、内科を受診しましょう。
抗生物質の点滴を行うことが一般的なようです。

歯周病が原因の場合は、歯周病治療と内科的治療を平行に行うことになります。
歯科医院とかかりつけ医院で連携を取りながら、治療を行うことになるでしょう。

■まとめ

このように、虫歯や歯周病を放置すると、命にかかわってしまうことがおわかりいただけたと思います。痛みや自覚症状をそのままにせず、速やかに歯科医院で診てもらいましょう。

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