知らないうちに、歯からカルシウムが流出している!?

「歯や骨は何から出来ていますか?」と尋ねられたら、ほとんどの人は「カルシウム」と答えるでしょう。では、知らない間にカルシウムが流出し、それが原因で虫歯になる可能性があることはご存じですか?
歯磨きをしているのに何度も虫歯になってしまう人の傾向と、カルシウム流出の関係をご紹介しましょう。

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■虫歯ができるしくみ

歯は、3つの構造から成り立っています。
いちばん外側からエナメル質、象牙質、そして歯の神経である歯髄です。
虫歯は、虫歯菌によって歯が溶かされていきます。
この虫歯を予防する上で大切な働きをするのが、唾液です。

歯や骨は主にカルシウムからできいます。
一方、唾液はミネラルが豊富に含まれていて、身体や口腔内の健康を守ってくれます。
そのため、ミネラルが不足すると代謝が下がり、虫歯や歯周病、口内炎やドライマウスなどといった様々な口腔内のトラブルの元になってしまいます。

■脱灰と再石灰化のメカニズムを知っておこう

人は食べて栄養を摂っている限り、虫歯になるリスクがあります。

なぜなら、食事を行った後の口の中は、酸性になっているから。
この酸が歯の表面のエナメル質を溶かし、カルシウムやリンといったミネラル分を流出させてしまいます。
これを脱灰と言い、初期の虫歯の状態を意味します。

しかし、唾液はミネラル分が豊富なため、流れ出たカルシウムやリンを再び取り入れて修復することで、エナメル質が再び形成されます。
これを再石灰化と言います。

このように、わたしたちの歯は食事のたびに脱灰と再石灰化を繰り返しています。
再石灰化がきちんと行われることで、脱灰から虫歯へ進行することが防げるのです。

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■虫歯になりやすいのは、どんな人?

歯磨きをしているのに、虫歯になってしまう人は、食事や間食の仕方に問題があるかもしれません。
食後は口の中が酸性化するためにph値が下がっており、脱灰が起きて虫歯ができやすい状態です。

唾液にはphを上昇させる作用があるため、食後約40分で口の中のPh値が元に戻り、再石灰化することで虫歯を抑制します。

しかし、長時間かけてだらだらと食べ続ける人間食の回数が多い人は、口の中が常に酸性状態となり、カルシウムの流出、つまり脱灰が続いてしまいます。
その結果、再石灰化する時間が足りなくなり、虫歯になりやすくなります。

また、加齢やドライマウスなどで唾液の量が少ない人も、食後のph値が酸性のままなかなか上昇しないため、虫歯になりやすいといえます。
食事時間や間食の回数などに問題がなく、食後の歯磨きもきちんと行なっているのに虫歯になってしまう人は、唾液不足なのかもしれません。

持病があり服薬の副作用で唾液が出にくくなることもありますが、基本的に、唾液は食べ物をよく噛むことで分泌されやすくなります。
ゆっくりよく噛んで食べたり、唾液腺や歯ぐきのマッサージを行い、唾液腺を刺激して分泌を促しましょう。

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■初期虫歯は削らない

歯の一部が白っぽくなり、虫歯になってしまったかも、と思って歯科医院を受診したところ、「様子をみましょう」と言われてびっくりすることがあるかもしれません。

この「様子をみる」というのは、虫歯の程度が削ってレジンを詰めるほどのレベルではないということです。
虫歯は、英語のCaries(虫歯)の頭文字を取り、進行レベルによってC0~C4と表記します。
初期虫歯は、その初期段階の「C0」であり、脱灰してエナメル質が少し溶けている状態で、しっかりとした歯磨きとフッ素塗布、フッ素配合の歯磨き粉などで十分回復が見込めるレベルです。

歯科医院によっては、再石灰化を促してくれる歯磨き粉やジェルが販売されていますから、それらを使うようにしてもいいでしょう。

また、カルシウムが流れ出てしまっているため、食べ物からカルシウムを補給するようにしましょう。
特に小魚はカルシウム豊富なため、積極的に摂るように心がけたいものです。

■まとめ

カルシウムが流出するということは、口の中が酸性になっているということです。
日常の丁寧な歯磨きは勿論、食事や間食に気を遣ってよく噛み、唾液を分泌させることを意識した食生活を送ることがコツと言えるでしょう。

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