歯痛と間違えやすい三叉神経痛とは?歯痛との見分け方は?

歯が痛いと、まず虫歯を疑いますよね。
しかし、別の要因で痛みが起こり、虫歯と勘違いすることがあります。
その代表的な症状が三叉神経痛と呼ばれるものです。
三叉神経痛とは何か、どのようにして歯痛と見分ければよいのかご紹介しましょう。

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■三叉神経痛とは

三叉神経痛とは、顔面に現れる痛みのことで、脳から顔面にかけての三叉神経が圧迫されるために起きる症状です。
この痛みが顔面に現れるため、歯痛と勘違いしてしまうことが多いようです。 
三叉神経とは、上まぶたから額、前頭部、そして鼻腔にまで分布する「眼神経」、下まぶた、頬、上唇、上顎に分布する「上顎神経」、そして下顎、下唇、頬、下顎の歯に分布する「下顎神経」という3つに分かれています。
この三叉神経痛は、これらの神経が通っている範囲に痛みや違和感が出てくる症状を言います。

三叉神経痛の原因は、ヘルペスウイルスなどによる感染や、腫瘍、血管異常など様々な原因があります。例えばヘルペスウイルスが原因の場合、眼神経への症状が多いと言われていますが、上顎神経と下顎神経に症状が出る場合、多くは突発性のものが多いようです。

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■三叉神経痛の症状

三叉神経痛の痛みは強く、思わず顔をしかめてしまうほどの強烈なものだと言われています。
噛む、歯を磨く、髭を剃るといった日常的な動作の中で起こり、顔面の半分に痛みが出るのが特徴です。
慢性的な痛みは少ないですが、強烈な痛みではなくちょっとした違和感やむず痒いような症状が起きるなど、症状は比較的軽いものであることが特徴です。

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■歯痛との見分け方は?

歯痛と三叉神経痛の見分け方は実は難しく、歯が痛い原因が実は虫歯ではなく、三叉神経痛によるものだった、ということはよくあります。
虫歯かなと思い、虫歯治療を行ったものの、いつまでも歯の痛みが引かず、歯科医師の判断によっては抜歯をすることで症状を改善させようとする最悪のケースも考えられます。

三叉神経痛の特徴として、痛みは強烈ですが、痛む時間が数秒から数十秒と、比較的短いことが特徴です。
虫歯の場合、痛みが出てくるのは象牙質まで虫歯が進んできたころです。
この状態はC2と言われる進行度で、冷たいものが滲みるなどといった症状が出ます。
三叉神経痛では冷たいものでは滲みるといった症状はあまりないため、冷たいものが滲みる場合は虫歯を疑った方がいいかもしれません。

また虫歯が神経にまで達している場合、激しい痛みが続きます。
三叉神経痛の痛みは長くても数十秒で治まりますが、C3の虫歯は激しい痛みが断続的に続き、ひどい場合は夜も眠れないほどの激しい痛みに襲われます。
強い痛みが長く続く症状は、虫歯の悪化と考えてよいでしょう。

上顎の歯に痛みを感じる場合、歯性上顎洞炎も考えられます。
副鼻腔と呼ばれる空洞のうちのひとつに、上顎洞という場所に膿が溜まり、歯痛が起きる場合があります。
この歯性上顎洞炎も虫歯ではない歯の痛みを感じるため、虫歯か副鼻腔炎によるものか判断が難しいところです。

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■三叉神経痛か虫歯か判断がつかないときは、まず医療機関へ

虫歯による痛みか三叉神経痛によるものか、歯痛と思われる原因は様々です。
三叉神経痛の痛みの特徴を把握し、痛みや違和感を感じた場合、歯医者などの医療機関を受診し、歯の疾患によるものか三叉神経痛によるものか、判断を仰ぐようにしてください。

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