世界中の子供たちに愛され続けている「クマのプーさん」は、実は慢性的な歯周病だったってご存じですか?
やっぱり、ハチミツなど甘いののの食べ過ぎはよくないのです!
今回は、教訓的な逸話として、クマのプーさんのお話をしましょう。
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■プーさんのモデルとなったクマは、ロンドン動物園のウィニー
「クマのプーさん」は、原作者のアラン・アレクサンダー・ミルンの息子のクリストファー・ロビンが可愛がっていたテディ・ベアのぬいぐるみと、森の仲間たちの物語で、原題は「ウィニー・ザ・プー(Winnie-the-Pooh)」。
実は、このウィニーには、実在するモデルがいました。
ウィニーは、第1次世界大戦のとき、カナダ軍の兵士だった獣医ハリー・コルボーンが飼っていたツキノワグマ。
なんでも、カナダを移動中だったハリーが、たった12ポンド(現在の日本円で2200円くらい)で購入し、ハリーが所属する部隊の兵士たちにも可愛がられていたそうです。
ハリーの部隊は、その後イギリスに渡るのですが、このとき、すでに部隊のマスコット的存在になっていたウィニーは、なんと“密輸”という形で部隊とともに一緒にイギリスに渡りました。
ところが、部隊はさらにフランスへ。
さすがにフランスまで連れていくことができず、ハリーたちは泣く泣くウィニーをロンドン動物園に寄贈しました。
この動物園にやってきたのが、原作者の息子クリストファー・ロビンだったのです。
ロビンはウィニーに夢中になり、自分が持っていたテディベアをウィニーと名付けて可愛がりました。その愛らしい様子にインスピレーションを得て誕生した物語が「クマのプーさん」です。
1934年に亡くなったウィニーの頭蓋骨は、王立外科医師会が入手し、ロンドンから飛行機で1時間半くらいの街、グラスゴーのハンタリアン博物館で今も保管されています。
最近になり、この頭蓋骨を学芸員が調査したところ、歯がほとんどなく、歯茎の骨が突起していることなどから、慢性的な歯周病に苦しんでいたことがわかったのだそうです。
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■なぜ、ウィニーは歯周病になったのか?
では、いったいなぜウィニーは歯周病になったのでしょう?
実は、ウィニーはとてもおとなしいクマで、ロンドン動物園にやってきた子供たちは、檻の中に入ってウィニーに自由にお菓子などを与えることができました。
原作者の息子のクリストファー・ロビンが、ウィニーにハチミツを食べさせている様子を撮影した写真も現存しています。
ツキノワグマは雑食で、果実、小型の動物や昆虫など、なんでも食べます。
でも、子供たちが与えるのは、ハチミツやお菓子など、柔らかくて甘いものばかり。
その結果、虫歯や歯周病になって、歯をすっかり失ってしまったのでしょう。
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■甘いものを食べたらしっかりケアを!
クマは「ミツバチの天敵」と呼ばれるほど、本当にハチミツが大好き。
でも、やっぱり食べ過ぎはよくありません。
甘いものは、虫歯菌や歯周病菌の大好物です。
プーさんみたいに虫歯や歯周病にならないように、甘いものは控えめにして、食後はしっかり歯を磨くようにしましょうね!