忙しい毎日を送っていると、病院に行く時間がない、ということはよくあります。
多少の不調なら、市販薬で治したいという人も多いのではないでしょうか。
口角炎も、「病院へ行くほどではないな」と思ってしまう不調のひとつ。
今回は、口角炎の市販薬を選ぶときのポイントについてお話しします。
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■病院へ行く必要があるものと、ないものがある?
口角炎は、口角(唇の両端)および周囲の皮膚・粘膜に炎症を起こしている状態です。
傷・ただれ・裂ける・腫れ・湿疹などの症状が現れて、本人としてはかなりつらいですよね。
原因はさまざまですが、多くは乾燥した状態で口を大きく開けること、栄養不足(主にビタミンB2・B6)などによって発症します。
ほかにも、舌で舐めすぎ、アトピー性皮膚炎、化粧品や歯磨き粉などの刺激、胃腸障害、免疫力の低下などが考えられます。
そのほとんどは、生活習慣の改善と市販薬の活用で治せますが、以下の場合は、受診をするようにしましょう。
<こんなときは受診しよう!>
・口角炎かヘルペスかよくわからない
・何度も繰り返し発症する
・つらい症状が2週間以上続く
・発熱や全身の倦怠感がある
・口腔内全体や唇、口の周辺にも症状が広がっている
特に、口角炎かヘルペスか見分けがつかないときは要注意です。
口唇ヘルペスも口のまわりにあらわれる病気ですが、口角炎は口角だけに現れるのに対し、口唇ヘルペスは、唇や唇のまわりにも症状が現れます。
また、口唇ヘルペスの場合は、小さな水ぶくれができ、ピリピリ・チクチクといった刺激のある痛みが現れることもあります。
口唇ヘルペスは感染症ですから、人にうつってしまう可能性があります。
また、大人の口唇ヘルペスほほとんどは再発を繰り返しやすく、一度発症すると、年1〜2回のペースで発症するので注意が必要です。
水ぶくれができたり、ピリピリ、チクチクと痛むようなら、できるだけ早く受診するようにしましょう。
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■市販薬を選ぶポイント
市販薬を選ぶときは、まず炎症の状態を見ましょう。
炎症がひどい場合は、強い抗炎症作用のあるステロイド成分「プレドニゾロン」が配合された薬を選びましょう。
炎症がそれほどひどくない場合は、非ステロイドの抗炎症成分である「グリチルレチン酸」が配合された薬が使用できます。
ただし、市販薬の中には口内炎のお薬も多く、口角炎の薬と混同されやすいようです。
口内炎の薬は、口角炎には効きません。
口角炎の薬が欲しいときは効能・効果に「口角炎」と記載のある薬を選びましょう。
また、口角炎の薬は口の周りに塗るので舐めても大丈夫か心配される方もいるかもしれませんが、舐めてしまっても問題ありません。
5〜6日間使用しても効果が感じられない場合は、使用をやめ、病院に行きましょう。
口唇ヘルペスが疑われる場合や見分けが難しい場合も、まずは病院に相談することをおすすめします。
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■まとめ
口角炎は、ビタミンB2やビタミンB6が不足するとなりやすいので、栄養の偏りに注意して、不足しがちな人は、サプリメントで摂取するようにしましょう。
また、強い刺激のある食べ物はできるだけひかえ、十分に保湿をしましょう。
市販薬は症状に合わせて選び、用法を守って使用しましょう。