気になる奥歯の銀歯。保険適用で「白い歯」にできるって知ってた?

「奥歯の銀歯が気になって、大口をあけて歌ったり、笑ったりできない」と思っていませんか?
現在では、奥歯に限り保険適用で「白い被せ物」にすることができます。
ただし、それには条件が!
そこで、その条件や、保険適用できる「白い被せ物」とはどういうものかについてご紹介します。

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■以前は、保険適用では「見える位置」しか「白い被せ物」にできなかった

しばらく歯医者さんに行っていない人は、保険では「白い被せ物」はできない、と思っていませんか?

犬歯の奥の2本の歯を小臼歯(中央の前歯から数えて4番目と5番目)、さらにそれより奧の歯を大臼歯と呼びます。
以前は、これらの歯に保健治療で被せ物をする場合、銀歯にするしか選択肢がありませんでした。

ところが、2014年の法改正で小臼歯に「白い被せ物」を選択することができるようになり、さらに、2017年12月からは、大臼歯にも「白い被せ物」を選択することができるようになったのです。

ただし、それには条件があります。

いったいどんな条件かというと……
まず、「CAD/CAM(キャドキャム)冠」と呼ばれる被せ物を使用すること。

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■CAD/CAM(キャドキャム)冠とは・・・・・・

CAD/CAM(キャドキャム)とは、Computer aided design/Computer aided manufactureの略で、コンピューターでデザインし、コンピューターを利用して製作される物の総称です。
長い間、口腔内に装着する修復物は、歯科技工士の手作業で1つ1つ製作されていました。
そのため、修復物の形や強度、見た目の美しさにはばらつきがあり、しかも、製作にある程度の時間がかかりました。
しかし、歯科用CAD/CAM では、3D光学カメラでスキャンするだけで、その場でコンピュータが修復物を設計します。
そして、プラスチックにセラミックを混ぜて強化したブロックを切削・加工機器が、削り出して仕上げます。3Dプリンタのようなものですね。
おかげで、従来だと、治療開始から修復物を製作して口腔内に入れ、元通り噛めるようになるまでに数日かかっていたのに、1時間ほどで可能になったのです。

このCAD/CAMシステム、従来は先進医療であったため保険適応外でしたが、ここ数年で保険適応となったわけです。

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■前歯は保険適用外。奥歯でも条件を満たしたものだけが適用される。

「CAD/CAM(キャドキャム)冠」は、セラミック(自費)と比べると、美しさや強度は劣ります。
しかし、銀歯よりずっと見た目もよいし、金属アレルギーの心配もありません。

ただし、先ほどもお話ししたように、保険治療が適用されるのは、以下だけ。
・上下顎の小臼歯(中央の前歯から数えて4番目・5番目の歯)
・下顎の第一大臼歯(中央の前歯から数えて6番目の歯)
前歯と、第一大臼歯より奧の歯は、保険の適用とはなりません。

しかも、下顎の第一大臼歯の場合、「第二大臼歯(中央の前歯から数えて7番目の歯)が、上下左右4本とも全て残っており、左右しっかりと均一な力で噛めている場合」に限られます。

要するに、CAD/CAM冠は金属やセラミックほどの強度がないため、周りの歯が残っていないと適用できず、保険適用とはならないのです。
保険適用でリーズナブルにすませるためにも、虫歯を増やさないようにする必要がある、というわけですね。

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■まとめ

保険診療の幅が広がり、白い被せ物が保険でも入れられるようになったことは、とてもうれしいですよね。
従来の銀歯は3500円程度でしたが、「CAD/CAM(キャドキャム)冠」は3割負担で9000円前後。
セラミックはその10倍はかかりますから、かなりリーズナブルと言えるでしょう。

とはいえ、CAD/CAM冠はセラミックに比べて軟らかいため、表面に細かい傷がつきやすく、その傷がプラークの温床となりやすくなります。
また、長年使用していると変色してしまいます。
その点を考慮した上で、「セラミックが理想だけど、経済的に難しいとあきらめていた」という方、「気になっていた銀歯を、一刻も早く白い歯に変えたい」という方は、選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょう。
ただし、CAD/CAM冠は全ての歯科医院で行えるわけではありません。
認可を受けた、院内に CAD/CAM冠の作成装置を持っている歯科医院でのみ可能です。
事前に確認しておくようにしましょう。

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