歯槽膿漏と歯周病の違い

言葉というものは大切にしたいです。
同じ言葉を使っても人によっては違って受け取る場合もあります。
話し手と、聞き手は生まれも違い、育ちも違いますので、ある言葉を理解している程度やイメージが違ってきます。

歯周病と歯槽膿漏という言葉をしっかりと定義しておかないと議論が進まない事もあります。

歯周病は読んで字のごとく「歯の周りの病気」です。

歯の周りには、歯肉、歯槽骨、歯根、セメント質からなりますが、そこに病的な症状があれば歯周病と呼びます(対象となる範囲が広いです)。

一方、歯槽膿漏は歯槽が膿を持ってきて、それが漏れる症状を言います。

従って、歯周病=歯槽膿漏+αであり、歯槽膿漏=歯周病と言えます。

いまは歯槽膿漏と言う言葉はあまり使われずに、歯周病と言っているように思います。

歯周病には初期症状(軽度)の歯肉炎、中度の歯周炎、重度の歯槽膿漏があると覚えておけば間違いないでしょう。

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■歯周病と全身の健康は大いに関係がある

歯科医も色々な考えの人がいて、ただ単にお口の中だけを見ている歯科医や全身の健康と深い関係があるから患者の生活習慣や栄養摂取状態まで聞き取ってくれる歯科医まで千差万別です。

素直に考えると分かりますが、口や歯は身体の器官です。
人間の体は口から取り入れた物(食事)で出来ています。

原因と結果の法則を御存知ですよね。

結果には必ず原因があります。
歯周病になった人には、間違いなく歯周病になった原因(1つではないかもしれません、2つ以上の原因が複合していることもあります)があります。
その原因を取り除かないと歯周病は治りません

水道管の水漏れを例にしますが、水漏れと言う結果に対して、原因は、
1) 水道管が腐食して穴があいている
2) 水道管の継ぎ手が悪い
等が考えられます。

もし原因を突き止めずに、思い込みで水道管を取り替えても水漏れは治らない場合もあるでしょう。

歯周病の原因はお口の細菌が増殖して歯の周りの組織を破壊しますが、いくら歯磨きをしても口腔細菌に対する防御力(免疫機能)が悪ければ歯周病になってしまいます。

歯周病予防の一番大切な事は食生活や生活習慣を見直して免疫機能を上げておくことと、夜寝る前の「正しい歯磨」きです

人間の歯は見かけ以上に複雑な形状をしていて個人差が大きいですから、自分流正しい磨き方を会得しましょう。

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■歯槽膿漏は歯周病の重症化した段階です

歯槽膿漏(歯周病)は生活習慣病ですから生活習慣を変えていく必要があります。

とはいっても痛いですから、歯科医で応急処置はしてもらいましょう。

それから食べ物や睡眠、ストレスなどの原因を取り除く工夫が必要です。
生活習慣を良くせずに歯周病を治す事はできません。

歯科医による応急処置は応急処置として受けて、それからじっくりと生活習慣を見直しましょう。

■まとめ

今回は歯周病と歯槽膿漏の違い、歯周病の原因と予防、そして歯槽膿漏の解説と治し方のヒントをご紹介しました。

歯槽膿漏は歯周病の重症化した段階であり、歯槽骨から膿が漏れている状態を言います。
現在は歯周病と言う言い方をしています。

歯周病を原因から予防することで、歯槽膿漏にならないように注意しましょう。

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