口臭の原因は様々ですが、多くは細菌が繁殖することによりもたらされる悪臭が原因です。
細菌が繁殖するのは、歯の周りにこびりついている歯垢。
歯垢はプラークとも言い、口内環境を悪化させる大きな原因になります。
歯垢の量を低く保つことをプラークコントロールと言いますが、歯垢が長期間かつ大量に口内に滞留すると、歯周病など新たな口臭の原因にもなってしまいます。
今回は、歯垢や歯石が原因の口臭治療と対策についてご紹介しましょう。
<関連広告>[薬用マスティック&アロマ」が口臭・歯周病対策になる訳は?
■歯垢や歯石はなぜできるのか?
歯垢は細菌の繁殖場所です。
我々は食事をしますが、その食事は同時に口内細菌の餌にもなってしまいます。
この食べかすを利用して細菌が繁殖しますが、特に細菌のたまりやすい場所は、ブラッシングしにくい歯と歯茎の間や歯の表面の凹凸箇所、歯と歯の間などがあります。
虫歯もこのような歯垢のたまりやすい箇所で発生します。
歯垢が長期間同じ個所に溜まった場合、硬くなり歯石へと変わります。
歯石は細菌のかたまりですので、こうなったら歯ブラシではほとんど除去できないため、歯周病まっしぐらです。
歯石が長期間口内にあると、歯周病に発展します。
歯周病は歯と歯茎の間から徐々に歯の根元まで進行して、やがて歯の根元の骨まで侵します。
このとき、歯の根元部分には歯周病菌の繁殖に伴い膿が溜まってしまっているため、強い口臭をもたらします。
歯周病で怖いのは、痛みなどの自覚症状があまりなく徐々に進行し、歯がぐらついて初めて気が付くというケースが多いことです。
歯がぐらついているということは、歯周病菌が歯の根元の骨まで侵しているので、抜歯する必要が出てきます。
■歯垢や歯石が原因の口臭の治療の仕方
歯垢や歯石が原因の口臭治療は、原因により異なります。
単純に歯垢だけなら歯垢除去となりますが、そもそも歯垢が溜まりやすいということに原因がありますし、歯垢が歯石や虫歯になっている個所があることも考えられるので、それぞれに対しての治療が必要となります。
歯垢が溜まりやすい原因の一つに歯磨きをしない、ということがあります。
これは口臭の原因となるとともに、将来的に歯周病で歯を失うリスクともなりますから、歯磨きは毎日行いましょう。
歯並びの悪さも歯垢が溜まりやすい要因になります。
この場合は歯の矯正を行うことも検討されます。
歯垢が虫歯の箇所で溜まっている場合には虫歯治療を行いますし、歯垢が歯石に変わって歯周病を引き起こしている場合には歯石除去と歯周病治療を行います。
<関連広告>京都やまちやの「ころころ歯ぶらし」
■歯垢や歯石の除去方法
歯垢は軟らかいので除去するにはブラシで掻き出しますが、歯と歯の間などブラシが届きにくい箇所は、歯間ブラシやデンタルフロスを用いて取り除きます。
しかし、歯石になるとご自宅で除去するのはほとんど不可能です。
歯医者さんに行き、専門家に除去してもらいましょう。
歯石の除去はスケーリングと言い、超音波を用いた器具を使って歯石を除去します。
スケーリングは保険治療で行えますので、安く実施できます。
歯石を除去しても歯周病が進行している場合には口臭は取り除けませんので、この場合はしっかりと歯周病治療を行うことで口臭治療を行います。
■まとめ
歯垢や歯石に起因する口臭の対策は、まずはブラッシングの改善にあります。
ブラッシングをしっかり行うことで口内に歯垢を溜めず、歯石を作らないことが大事です。
また、歯垢や歯石が原因で口臭が発生した場合には、歯石除去や虫歯治療、歯周病治療などその原因を取り除く治療を行います。