詰め物が取れちゃった!どうすればいい?

ガムなどを食べているとき、治療した歯の詰め物が取れてしまったことはありませんか?
痛みがなくてもまずは取れたものを持って歯科医院へ行くことがいちばんですが、そのまま放置するとどのようになるのでしょうか。
また再治療を行うことで、歯にどのような影響が及ぶのかも説明します。

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■詰め物の寿命

詰め物が取れるには、二つの理由が考えられます。

1.セメントの寿命によるもの
一つめは、詰め物を着けるときに使うセメント(接着剤)の寿命です。
歯科用セメントはそんなに簡単に取れるものではありませんが、年月をかけて徐々に溶けていきます。
その寿命はおよそ10年くらいと言われています。
セメントが溶けだしたことで歯と詰め物の間にすき間が生じ、ガムやキャラメルなどひっつきやすいもので引っ張られたことで取れてしまうことが多いです。

2.二次カリエスによるもの
もうひとつは、詰め物の下で虫歯になってしまったことが原因です。
詰め物の隙間から虫歯菌が入り込み、内部が虫歯になる症状を「二次カリエス」と言います。
二次カリエスは詰め物だけでなく、被せ物でも起こります。
この二次カリエスにより歯の内部に穴が広がり、詰め物が合わなくなり、詰め物が取れてしまうことがあります。

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■放置すると、虫歯が再発する恐れ

詰め物が取れてしまったけれど、痛みがないためそのまま放置しておくと、再び虫歯になる恐れがあります。
詰め物が取れた歯は、削って治療を行ったものです。
歯は硬いエナメル質で覆われていますが、内部の象牙質はエナメル質よりも柔らかいため、虫歯が広がりやすくなります。
口の中には細菌が大変多く存在しており、加えて詰め物が取れた歯は象牙質が露出しているため、虫歯菌に感染しやすい状態です。
痛みがなくても、できるだけ早く歯科医院へ行くようにしてください。

なお、取れた詰め物を瞬間接着剤で着けることは絶対にやめてください。
唾液が入り込んだ状態で接着することになり、それは細菌を閉じ込めて培養するようなものです。

■再治療を繰り返すことによる影響は?

「詰め物が取れたらまた歯科医院で着けてもらえばいい」。
確かにそのとおりです。
できる限り早く歯科医院に行き、処置をしてもらうことは大切です。
でもそこが落とし穴なのです。
歯は「再治療するたびに虫歯になりやすくなる」のです。
歯を削ると、二度と再生しません。
削る→詰める(インレー)→再び虫歯になる(二次カリエス)→さらに削って治療する(クラウン)→二次カリエス・・・。
このように悪循環に陥ってしまいます。
象牙質は虫歯が広がりやすいため、再治療のたびに削る範囲が広くなったり深くなったりします。
そして最終的に歯が残せないほど小さく薄くなり、抜歯になるという最悪の結末になる可能性があるのです。

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■口の中を虫歯にならないよう口腔環境を整えよう!

では二次カリエスを含む、虫歯にならないためにはどうしたらいいのでしょうか。
それは「予防する」ことです。
歯は「悪くなってから治療するもの」ではなく、「悪くならないために予防する」ことが大切なのです。

フロス、歯間ブラシ、ワンタフトなどを使った歯みがき
虫歯は、歯と歯の間に残った食べカスなどから虫歯菌が付着し、酸を出すことにより歯を溶かしていきます。
このことから歯と歯の間に食べかすなどを残さないようにすることが大切です。
フロスや歯間ブラシは、歯の間に残ったかすを綺麗に取り除いてくれます。
またワンタフトは、歯を一本一本丁寧に磨くことが出来るため、是非使っていただきたいアイテムです。

フッ素配合の歯みがき粉を使う
フッ素は、酸で溶かされた歯の再石灰化を促す働きがあるため、フッ素配合の歯みがき粉やジェルなどがおすすめです。
最近では寝る前に使用するフッ素配合のジェルコートなども発売されているため、積極的に取り入れたいものです。

また、キシリトールも歯を強くしてくれるため、歯みがき後にキシリトール入りガムやタブレットなどを口にすると良いでしょう。
特にガムは、噛むことで唾液の分泌を促してくれます。
唾液は虫歯菌や歯周病菌を洗い流してくれる作用があるため、キシリトールガムをしっかり噛んで唾液分泌を促しましょう。

歯科医院での予防歯科
予防歯科として歯科医院でフッ素塗布などの処置を受けることもおすすめです。
またリナメルなど、自費治療でしか出来ない処置もあります
。特に自覚症状がない場合でも、歯科医師に治療後の歯のチェックや新たな虫歯になっていないかのチェックをしてもらうことで、早期発見に繋がります。

■まとめ

詰め物が取れたときは、早めに歯科医院で受診するようにして下さい。
二次カリエスになり再治療を繰り返すことで、歯を失う危険性も高まってきます。
詰め物が取れることは、ひとつには口腔内環境があまり整っていないことも意味していると思います。
何よりも、自分で虫歯を予防しようという意識が高まることがいちばん大切なのではないでしょうか。

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