歯医者恐怖症の人も安心!?「笑気麻酔」ってどんなもの?

大人になっても、歯医者さんへ行くのが怖いという人は大勢います。
あの「キーン」というドリル音を思い出すだけで、逃げ出したくなるという人もいるでしょう。
そんな患者さんのために、歯科医院によっては「笑気吸入鎮静法」、通称:笑気麻酔を導入しています。
具体的にどんな方法なのか、探ってみました!
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■笑気吸入鎮静法とはどういうもの?

笑気吸入鎮静法、いわゆる笑気麻酔は、酸素に笑気(亜酸化窒素)を混ぜた気体=笑気ガスを鼻から吸い込む麻酔法です。
笑気ガスは、全身麻酔に使用される麻酔ガスの一種ですが、笑気吸入鎮静法は全身麻酔ではありません。
20〜30%という低濃度で使用するため、安全性が高く、子供や高齢者でも使用できますし、意識がなくなってしまうこともありません。
笑気ガスはほのかに甘い香りなので、子供でも嫌がらないそうです。

笑気麻酔というと、わけもなく笑ってしまいそうですが、声を出して笑ってしまうわけではなく、なんとなく愉快な気分になって緊張がゆるみ、ニコニコする人もいるのだとか。
ぼーっとする、すべての音が遠くに聞こえる、お酒を飲んだときのようないい気分になる、と表現する人もいるという人もいます。

意識はあるし、返事もできるけれど、うたた寝をしているときのようないい気分になり、恐怖心や不安感が遠のいてしまうわけですね。

笑気麻酔には、恐怖心や不安感をやわらげてリラックスさせるほかに、以下のような特徴があると言われています。
嘔吐反射をやわらげる
・痛みを感じにくくなる
・時間の経過感覚が鈍る
・吸入をやめるとすぐに平常時の感覚が戻る
・心疾患、高血圧などの内科的慢性疾患があり、歯科治療のストレスによって不整脈や血圧の上昇が懸念される人でも、安心して治療できる

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■笑気吸入鎮静法の手順は?

では、どのような手順で麻酔をかけるのでしょう?

1.鼻に酸素吸入のようなマスクをあてる
2.鼻だけで呼吸し、ガスを吸入する
3.数分後に効果が現れてきたら、ガス吸入を続けながら治療開始
4.治療
5.治療後、マスクを取って100%酸素で数分間呼吸後、自然呼吸する
6.笑気作用が抜けるまで数分間安静にし、治療完了。
7.フラフラしないことを確認して、帰宅。

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■誰でも恐怖心がなくなる?痛みは感じない?

気になるのは、本当に誰でも恐怖心を克服できるのかということです。

専門家の見解によれば、ほとんどの人は「自称・歯医者恐怖症」で、「本当の歯医者恐怖症」の人はごくわずかなのだとか。
ごく希に、ぼーっとするけれど、恐怖心はなくならなかったと感じる人もいるようですが、これは信頼できる歯科医とコミュニケーションを重ねて徐々に慣れていくことで、克服していくしかないようです。

また、恐怖心の根源は「痛み」ですが、基本的に笑気麻酔では痛みを取る効果はありません。
痛みを感じる限界値が上昇するため、痛みを感じにくくなったり、時間の感覚が鈍ってあっという間に治療が終わったような気分になるのだそうです。

無痛治療を推進する歯科医の場合、痛みを取る局所麻酔と併用して治療を進めます。
痛みを感じないのであれば、それだけでも安心して治療を受けられそうですよね。

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■健康保険適用。ただし、治療適応外の人も

笑気麻酔は、健康保険が適用されます。
治療時間によって金額は変動しますが、30分程度の使用で1000円くらいです。

ただし、笑気麻酔以下のような人の場合、適用できません。
・妊娠初期、授乳中の女性
・風邪による鼻づまり、アレルギー性鼻炎などで鼻呼吸ができない人
・気胸、中耳疾患など、体内に閉鎖腔がある人
・喘息、気管支喘息の人
・てんかんの既往がある人
・過換気症候群、ヒステリー症候群、パニック障害など

気になる人は、事前に問い合わせてみましょう。

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■まとめ

笑気麻酔を受けられる歯科医院は増えつつあります。
笑気には副作用がほとんどなく、中枢神経に影響を与えることもありません。
自称・歯医者恐怖症という人、子供が歯医者嫌いで治療中も暴れて大変!という人は、笑気治療を取り入れている歯医者さんに相談してみましょう。

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