口の中にブツブツができていると「何か病気じゃないのか」と心配になってしまいますよね。
早めに歯科医院でみてもらうべき?それとも放っておいて大丈夫?と迷うことも多いでしょう。
受診が必要なのはどういう場合なのか、知っておきたい基礎知識をご紹介しましょう。
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■そのままにしておいても大丈夫なもの
①有郭乳頭(ゆうかくにゅうとう)
舌に存在する正常な組織で、心配するものではありません。
舌の両側に均等に並んでいるもので、舌には舌乳頭と呼ばれる無数のブツブツが存在しており、特に奥のほうは、味を感じる「味蕾(みらい)」が並んでいます。
有郭乳頭は、舌乳頭の中でも最も大きいものです。
②舌扁桃(ぜつへんとう)
舌扁桃は、口の中へ入り込んだウイルスや細菌を攻撃し、体内へ入り込まないようにする大切な組織です。
このように、舌にできるブツブツで左右均等なものは放っておいても問題ありません。
しかし、喉にブツブツができた場合は扁桃腺やヘルパンギーナといった、感染症などの疑いがあるため、受診が必要です。
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■受診をしたほうが望ましいもの、または受診が必要なもの
口の中のブツブツというと、まず口内炎が思い浮かぶのではないでしょうか。
口内炎は、口の中にできるできものの中で最も多くみられますが、この口内炎には様々な種類があります。
①アフタ性口内炎
口内炎の中でも比較的よく見られる口内炎で、舌や内頬などの粘膜を噛んだときや疲れ、ストレスなどを感じたときに表れやすくなります。
白い円状で周りが赤くなり、食べ物や飲み物がしみて痛みを感じます。自然治癒を待つか、軟膏を塗るなどの処置を行います。
②潰瘍性口内炎
入れ歯が当たる、また虫歯で歯が溶けて尖った部分が当たるなどが原因で起こる口内炎です。
虫歯治療や入れ歯の調整を行うことで改善を試みます。
③ウイルス性口内炎
他の口内炎と異なり、ウイルスや細菌感染により発症します。
特にウイルス性口内炎は、小さなブツブツ(水泡)が口内にたくさんできたあと、それらが破れて潰瘍になります。
他の口内炎と異なり、他人に感染します。
タオルなどの共用を避けること、そして放っておかずに病院で診察を受け、抗生物質などをきちんと服用することが大切です。
その他カンジダ性口内炎など、口内炎によって起きるブツブツは比較的よく見られます。
歯科医院を受診し、処置を受ける必要があるものがほとんどです。
④溶蓮菌感染症
舌に赤いブツブツがある場合は、一般的に溶蓮菌と呼ばれる細菌感染の可能性があります。
子どもによく見られる症状で、発熱や発疹などが特徴です。内科医の受診が必要です。
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■心配な場合は、歯科医院へ
今回は、口の中にできるブツブツについてお話ししましたが、痛みなどを伴わない限り、自分では判断しにくいものがほとんどです。
心配な場合は歯科医院を受診するようにしましょう。