8020運動に続く新しい考え方、「オーラルフレイル」を知っていますか?

80歳で20本の歯を保とう!という国民運動「8020運動」については、みなさんもよくご存じでしょう。
では、これに続く新たな国民運動として、2015年から「オーラルフレイル」という考え方が登場したことをご存じですか?
今回は、その基本的な考え方や背景についてご紹介しましょう。

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■お口の健康の重要性が、ますます注目されている!

あなたはお口の健康や若さに自信はありますか?

8020運動は、当初は2010年までに80歳の2割が自分の歯を20本以上保てるようにと始まった活動でしたが、2005年にはすでに達成され、現在は約4割の人が達成。
東京都港区に限っては、すでに5割を超えているそうです。
30年前には80歳の人の平均が5本だったといいますから、すばらしい改善ぶりですよね。
そこで、「健康日本21(第2次)」では、2022年までに、
・80歳以上の5割が20本の歯の歯を保つ
・60歳以上の7割が24本の歯を保つ
・40歳以上で喪失士のない人が75%を超える
を目標としているそうです。

しかし、こうしてどんどんハードルが高くなっていく一方で、80歳以上の半数以上が、自分の歯は20本未満で、部分入れ歯や総入れ歯になっているという現状もあります。

「多くの歯を保っている人のほうが、長生きする」「認知症のリスクも低い」といった研究結果が次々と報告されている中、いかにお口の健康を維持して長い人生を幸せに生きていくか、ということがますます注目されているのです。

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■オーラルフレイルは、直訳すると「お口の衰え」ということ。

そんな中、登場したのが「オーラルフレイル」という考え方です。

フレイル(frail)とは、「弱い、脆弱(ぜいじゃく)」という意味。
海外では以前から老年医学の分野で「フレイルティ(frailty)」という言葉が使われていたのですが、日本では、日本老年医学会が高齢者の筋力や活動が低下した状態を「フレイル」と呼ぶよう提唱。

さらに、厚生労働省でも、加齢によって筋力や認知機能が低下し、生活機能障害、要介護状態、死亡などの危険性が高くなることをフレイルと呼び、2016年からフレイル対策のモデル事業をスタート。
2018年からは本格的にスタートすると発表しています。

あまり耳慣れない言葉かもしれませんが、今や「フレイル」は、超高齢社会の中で近年注目度が急上昇しているキーワードなんです。

さて、そんな中、東京大学高齢社会総合研究機構の辻特任教授、飯島教授らによって研究が進められてきたのが、
お口(oral)のフレイル(frail)=「オーラルフレイル」という考え方です。

いったいどんな研究が進められてきたのかというと、
「お口の健康がわずかでも衰えると、身体の衰えにもつながっていく」
「年をとって人と食事をするのも億劫になると、お口の機能も衰えていく」
など、お口の衰えと健康にまつわるさまざまなこと。

研究の結果、オーラルフレイルは、高齢者の健康と要介護の中間にあることがわかってきました。
しかも、オーラルフレイルはフレイルの前駆症状もしくは、加速因子のひとつであり、早めにオーラルフレイル対策を始めることで、要介護へと向かう流れに逆らうことができます。

つまり、お口の若さと健康を維持することこそ、全身の衰えや要介護を防ぐことにつながるのです。

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■お口のケアが、オーラルフレイル対策の第1歩!

オーラルフレイルは、
・滑舌が悪くなる
・食べこぼしが増える
・噛めない食品が1つずつ増える
・お口が乾燥する
など、意識していないと見逃してしまいそうな、些細なことから始まります。

若いうちは、自分自身が介護のお世話になる日がくるなんて、あまり考えられないものですが、こうしてオーラルフレイルの小さな兆しを見てみると、案外身近なところにあるような気がしませんか?

お口の衰えが進んでいくと、やがて精神面、栄養面、身体面にも影響が出はじめるといわれています。
まずは、歯周病や虫歯を予防して1本でも多くの歯を維持すること。
定期検診を怠らず、口臭やお口の乾燥が気になるなら、早めにケアすることが大切です。
「オーラルフレイルは高齢者の問題」だと思わず、ぜひ今日からでもオーラルフレイル対策をしていきましょう。

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