虫歯菌が脳出血に関与している?脳出血予防への新たなる期待

お口のトラブルの多くは細菌が原因になっている場合が多く、虫歯や歯周病も細菌の繁殖によりもたらされます。

特に歯周病は、自覚症状があまりなく、進行に気づきにくいため、適切な治療が行われない場合が多いと言えるでしょう。

歯周病菌が繁殖するということは、常に歯茎で炎症が起きているということです。
炎症が起きると、炎症に関係して様々な物質が常に作られますが、そのうちのいくつかの物質は心筋梗塞などに関与することがわかっています。
これが、歯周病が大病を悪化させる要因となる理由です。

一方の虫歯菌はというと、歯の表面で歯を溶かしながら繁殖しますが、この虫歯菌もなんと脳出血という大病の要因となる可能性が報告されています。

今回は、この虫歯と脳出血の関係についてご説明します。

<関連広告>[薬用マスティック&アロマ」が口臭・歯周病対策になる訳は?

■虫歯とはどういう病気?

虫歯とは、ミュータンス菌と呼ばれる菌が歯の表面で歯を溶かしながら繁殖した状態です。
虫歯が進行すると、エナメル質から象牙質へとう蝕部分が進行し、やがて神経にまで到達します。
このとき激痛が走りますが、やがて神経が死んでしまうと痛みを感じなくなります。
この場合の歯は黒ずんでもはや原型をとどめていません。

虫歯菌は砂糖などの糖分を餌に繁殖しますので、甘いものを食べたあとに繁殖しやすいので、甘いものを食べたあとには歯磨きをすることが望まれます。
また、ご飯などの穀物も糖分が含まれている上に、デンプンが消化酵素で分解されて糖分になりますので、基本的に食後には歯磨きをすることが望まれます。

■虫歯菌が脳出血の要因となる理由

虫歯菌と呼ばれるミュータンス菌は何種類もありますが、このミュータンス菌が繁殖すると、一部は血管内に入り込み血液中を通り体中へと行き渡ります。

特に、コラーゲンとの親和性が高いタイプの虫歯菌は、血管の壁の成分であるコラーゲンと結合します。
この特性に加えて、血を固める作用のある血小板の働きも抑制してしまう特性も兼ね備えたタイプのミュータンス菌が、脳出血を引き起こす要因になりやすいというわけです。

つまり、血管の壁にとどまる上に、出血箇所の止血を阻害してしまうために、脳の血管で結合が起こると、血小板の働きが抑制されて、脳出血を引き起こすのです。

<関連広告>純国産原料で安心!お口のなかをキレイに!『なたまめ歯みがき』

■虫歯菌による脳出血を防ぐ新しい予防法とは?

虫歯菌による脳出血を防ぐためには、虫歯にならないことが一番です。
虫歯にならないためには、口内に糖分を放置しないことで、甘いものを食べたらしっかりと歯を磨くことが望まれます。
しっかりと歯磨きをして、虫歯菌の繁殖を防ぐことと、虫歯になっても悪化する前に歯医者へ行き、適切な治療を行いましょう。

これに加え、最近盛んになりつつある、予防歯科を行うことも重要です。
要するに、虫歯になりさえしなければこの問題は起こらないので、虫歯を予防することこそが最も重要で根本的な予防法ですし、何よりも痛い思いをせずに済みます。

■まとめ

虫歯菌は、歯のみではなく脳の血管にも悪影響を与えるため、適切な虫歯治療が望まれます。
また、虫歯は治療するものではなく、予防するものであるという意識が非常に重要です。
最近では、虫歯の新たな予防法として、歯科医院で行うPMTCを中心とした予防歯科の重要性が注目されています。

<関連記事>歯周病予防・口臭予防の薬用マスティック&アロマの効果は?口コミ・評判は?



トップへ戻る