スマホやPCを使用中、無意識に上下の歯をくっつけたり、歯を食いしばっていませんか?
こうしたクセのことを「歯列接触癖(TCH)」といいます。
TCHになると顎関節症を招いたり、最悪の場合、歯を失ってしまう可能性も!
今回は、TCHとは何か、どうすれば予防・改善できるのか、ご紹介しましょう。
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私たちの上下の歯が接触するのは、通常、食べ物を噛むときと、飲み込むときだけです。
それ以外のときは、口を閉じていても上下は接触しておらず、2ミリ程度のすき間があるのが普通です。
現代人が1回の食事で噛む回数は、約600回くらい。
上下の歯が接触している時間は、ひと噛みで約0.3秒くらい。
さらに、ゴクンと飲み込むたびに、約1秒間接触します。
したがって、1回の食事で上下の歯が接触している時間は、だいたい5〜6分。
朝・昼・晩と1日3回食事をしても、1日当たり20分弱。
つまり、1日24時間のうち、23時間40分は、上下の歯が噛み合わさっていないのが普通なのです。
ところが、食事のとき以外でも、上下の歯がずっと接触している人もいます。
そういうクセを、歯列接触癖(Tooth Contacting Habit:TCH)と呼びます。
なーんだ、上下の歯と歯が接触しているだけか、と思うかもしれませんね。
しかし、そもそも上下の歯はすき間があいているのが普通の状態です。
歯ぎしりや食いしばりのように、歯をギュッと噛みしめていなくても、弱い緊張が持続的に続くことで、顎関節や咀嚼筋に負担がかかり、長時間にわたると疲労してしまいます。
その結果、顎関節症や肩こりを招きやすくなります。
また、長時間歯を食いしばっていると、歯根破折(歯の根元にヒビが入ったり、割れたりすること)を招き、最悪の場合、歯を失ってしまうこともあります。
では、この記事を読んでいるあなたに伺います。
今、上下の歯の間にすき間はできていますか?
上下の歯が接触していませんか?
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■スマホやPCの画面に集中するあまり、TCHになる人が急増?
ストレスで緊張しているとき、何かに夢中になっているとき、頑張らなくちゃと力が入っていときは、どうしても歯を食いしばってしまいがちです。
特に気をつけたいのは、スマホやPCを見るときです。
画面に集中し過ぎて無意識に歯を食いしばっていること、ありませんか?
特にスマホの場合、少しうつむいた姿勢で操作することが多いので、よけいに上下の歯が接触しがちです。
「常にスマホをいじってないと不安」という人は、スマホを片手で猛スピードで操作する人は、腕や肩だけでなく、お口にも力が入っていないか注意しましょう。
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■TCHを予防・改善するには?
まずは、日常生活の中で、上下の歯を接触させないよう、意識してみましょう。
PCのモニター画面の端に「上下の歯を接触させない!」「リラックスする!」といったメモを貼り付けておくのもいいかもしれません。
また、スマホやPC操作中、呼吸を止めてしまう人も多いようで、「電子メール無呼吸症候群」とも呼ばれます。呼吸が浅くなったり、止まってしまうと、自律神経が乱れてしまい、よけいにリラックスできません。
全身の力を抜いてリラックスするには、息をしっかり吐くようにすると効果的です。
疲れたなと思ったら、
鼻から息を吸う→息を吸った時間の2倍の時間をかけて、ゆっくりと息を吐く
という呼吸法で、深呼吸をしてみましょう。
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■まとめ
TCHは、指摘されるまで自分でもまったく気づいていなかった、ということがよくあります。
顎関節症などの症状が気になるようなら、ぜひ一度歯医者さんに相談してみましょう。