歯医者さんも「CT」の時代!? CTを使うメリットとは?

歯医者さんで治療をするときに、必ずといっていいほど行われてきたレントゲン。
しかし、最近は「歯科用CT」を導入する歯医者さんが増えているそうです。
CTだとどんなことが可能になるのか、患者にとってどんなメリットがあるのか、調べてみました。
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■そもそも、CTとレントゲンはどう違うの?

CTは「Computed Tomography」の略で、「コンピューター断層撮影法」のこと。
撮影時間が数十秒で終わる簡単な検査です。

レントゲンの場合、放射線を一方向から照射し、フィルムに画像を焼き付けるわけですが、CTでは撮影部位に対して多角的に放射線を照射するため、輪切りの3次元的な画像を作ることができます。
その画像を、コンピューター上で再構成して3Dにする事も可能!

CTもレントゲンと同じように骨を調べる為によく使われます。
しかし、CTの方が精密な診断が可能なため、レントゲンでは分からないような骨折を見つけることが可能です。

ただし、CTは、レントゲンより被ばく量が多くなります。
レントゲンの被曝量は、飛行機に乗ったときと同程度だそうですが、CTはその50〜100倍なのだそうです。
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■CTだと、どんな診断が可能になる?

では、歯科医院では、CTとレントゲンはどのように使い分けるのでしょう?
CTでどのようなことがわかるのでしょうか。

一般的に、歯科では検査を始める前、あるいは治療を始める前に、全体像を把握するためにレントゲン撮影をします。
その上で、どうしてもCT画像が必要なときだけ、CTを撮影することになります。

というのも、レントゲンは平面的な写真、つまり2次元の画像なので、立体的にどうなっているかは、色の濃淡で判断するしかありません。

一方、CTは立体的、つまり3次元の画像なので、病巣の位置や骨の内部、歯と顎(あご)の関係などが、手に取るようにわかるわけです。

そのため、レントゲンを読み解くにはかなりの臨床経験を積む必要がありますが、CTは私たち患者が見ても、とてもわかりやすいのです。

そこで、次のようなケースでCTを使うことが多いようです。
・インプラントを実施する前の術前診断
・歯槽骨欠損部の正確な把握と診断
・根管治療における診断
・抜歯時に歯根が折れてしまったときの診断
・顎関節に異常が見られるとき
・顎関節の外科的手術が必要なとき

具体的には、歯根骨折も、CTなら、どのような方向に亀裂や日々が入っているか一目瞭然。
また、副鼻腔炎や上顎洞炎も、レントゲンだと空洞しか写りませんが、CTなら炎症部分を確認して治療することができます。

根の治療(根管治療)も、従来は歯科医の手の感触に頼って行われていましたが、この方法では、歯科医の腕や経験値が問われることになり、患者としても不安ですよね。
ところが、CT画像なら、手の感触に頼らなくても、より正確な治療が可能になるわけです。

また、歯列矯正の際にも、CTを使えば、治療後の噛み合わせをシュミレーションすることができます。

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■問題は、費用と被曝量

ただ、先ほどもお話ししたように、レントゲンの被曝量はCTよりかなり少なく、1回の被曝量は、日本人が1年間に自然界から受ける被曝量の、30〜100分の1程度です。

歯の治療のために、いちいちCTを使用していると、被曝量が多くなりすぎてしまうので、歯科医院でCTを撮影するのは、「1年で1〜2回程度」が推奨されていることが多いようです。

また、レントゲンはほとんどの場合保険適用されますが、CTは保険適用される場合と、されない場合があります。
しかも、レントゲン撮影をしてから、CTを撮影するというケースが多いので、二重に費用がかかるわけです。

レントゲンで大丈夫なときはレントゲンを利用し、必要なときだけCTを使うというのが、費用的にも被曝量的にも理想です。

まだCTを導入している歯科は限られています。
患者側も、CTを導入している歯科か、そうでないかを確認して歯科を選ぶ時代なのかもしれませんね。

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