アルカリイオン水が歯周病に効果的ってホント?

最近、ふたたびアルカリイオン水の健康効果が注目されています。
虫歯や歯周病、口臭などの予防にも効果的と言われていますが、本当なのでしょうか?
今回はアルカリイオン水とお口の健康の関係に注目してみました!

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■そもそも、アルカリイオン水って何?

アルカリイオン水とは、簡単にいえば弱アルカリ性の電解水のこと。

水を電気分解すると、プラス極(陽極)側に「電解酸性水」が、マイナス極(陰極)側に「電解陰極水(または電解水素水)」が生成されます。
この、マイナス極側に生成された電解陰極水を、アルカリイオン水と呼びます。

一般的な水道水はpH5.8〜pH8.6ですが、アルカリイオン水はpH9以上。
ただし、pH10以上になると飲用には適しません。
そこで、飲用可能なpH9〜10のものを一般的にアルカリイオン水と呼ぶことが多いようです。
ちなみに、美容院などでシャンプーなどに使用されるアルカリイオン水は、pH12程度のものです。

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■アルカリイオン水には、どんな健康効果がある?

アルカリイオン水は、一般的にアルカリイオン整水器によって作られます。
世の中には多くの「アルカリイオン水」が出回っていますが、薬事法で認可された機器を用いて生成されたアルカリイオン水のみに胃腸症状の改善効果が期待されています。
実際、pH9〜10の弱アルカリイオン水は、慢性下痢、消化不良、胃酸過多などの胃腸症状に対する改善効果が化学的に認められています。

また、私たちの体は弱アルカリ性です。
弱アルカリイオン水は人間の体液に近いため、普通のお水よりも体内に吸収されやすく、新陳代謝を高める働きがあると言われています。

さらに、ストレスや疲労などで体が酸性に傾くと、体の不調につながるのですが、そんな体を弱アルカリ性に導いてくれる働きも期待されています。

ちなみに、アルカリイオン水には、電気分解の過程で水素分子が含まれているため、アルカリイオン水=水素水と勘違いされやすいのですが、アルカリイオン水の水素濃度は非常に低いので、学術的に発表されている水素水(水素豊富水)とは、別物です。
従って、水素水と同様の還元力は期待できないので、そこは勘違いしないようにしましょう。

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■歯周病にも効果がある!?

では、お口の健康にもアルカリイオン水は効果的なのでしょうか?

健康的な口の中は、中性に近い弱酸性に保たれています。
ところが、食事をするたびに酸性に傾き、歯の表面の成分が溶け出してやわらかくなります。
また、ほとんどの細菌は弱アルカリ性の環境が大好きなので、悪玉菌が活性化しやすくなります。
通常は、食事によって口内が酸性に傾いても、唾液によって中和され、同時にやわらかくなった歯の再石灰化が促されますが、虫歯や歯周病を防ぐためには、酸性に傾いている時間をできるだけ短くするのが理想です。
そういう意味では、食後にアルカリ水でうがいをすると、より効果的と言えるでしょう。

ただし、歯周病菌の温床となる歯垢は、バイオフィルムという膜で覆われていますから、アルカリイオン水でうがいをしても、プラーク内部には届きません。

また、口の中がアルカリ性に傾くと歯石ができやすくなるという問題も生じます。
酸性に傾いたお口の中を中和することで、一時的に口臭を抑える効果は期待できますが、根本的な歯周病や口臭の予防にはつながらないということを、忘れないようにしましょう。

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■まとめ

アルカリイオン水は、今のところ胃腸症状の改善効果しか確認されていませんし、大量に飲むと胃酸が中和されて消化不良になる可能性もあります。
また、食後にアルカリイオン水でうがいをすると、一時的に口臭を抑える働きが期待できますが、歯周病予防効果はあまり期待できません。
お口の中を中性に保ちたければ、できるだけたっぷりと唾液を出すこと、歯垢をためないようにすることが一番といえそうです。

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