妊婦さんは特に知っておきたい!歯科用レントゲンの人体への影響

レントゲンはエックス線を用いて人体を撮影する機器で、これまで医学へ多大なる貢献をしてきました。
しかし、エックス線は放射線に分類されており、浴びすぎると人体への影響が懸念されます。
では、なぜエックス線は人体に有害なのか、またどれほど浴びると人体に影響を及ぼすのかについてご紹介しましょう。

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■レントゲンに使用されているエックス線とはどんなもの?

エックス線は光です。
目に見える光=可視光も、電子レンジに用いられるマイクロ波も赤外線も電波も同じ光ですが、エネルギーが異なります。

エックス線は最もエネルギーが高い部類の光に属しています。
エックス線よりもエネルギーが低い可視光などは、皮膚の表面で吸収や反射されますが、エックス線はエネルギーが高すぎるため人体を透過してしまいます。
この性質により、体内が透けて見えます。

原発事故でよく聞いた放射能や放射線(ガンマ線)はこのエックス線に近いですが、この放射線は原子核の分裂や融合由来ですので、物質の電子由来のエックス線とは由来が異なります。
しかし、人体への影響はガンマ線もエックス線もほぼ同じですので、両者とも人体に有害です。

■エックス線は非常に有害な放射線です

エックス線はエネルギーが高いため体内を透過してしまいますが、このとき高すぎるエネルギーのために、DNAを切断したり、体内で活性酸素を作り出して細胞死を誘発させたりしてしまいます。

しかし、体内にも防御機能が備わっていますので、DNAが破損した場合でもDNAを修復できることもあります。
特に影響を及ぼしやすい部分は、幹細胞があり細胞分裂が盛んな皮膚や造血細胞、毛髪の細胞、小腸のクリプト細胞などです。
エックス線を浴びすぎるとこのような部分に深刻な影響を及ぼします。

また、細胞分裂は年齢が若くなればなるほど盛んになりますので、最も影響を受けやすいのは胎児となります。
胎児よりも若い受精して間もない細胞は、エックス線の当たり所が悪ければ死んでしまうか、影響を受けないかの二択になります。

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■エックス線による妊婦さんへの影響は?

放射線は自然界でも、原子核の分裂や太陽からの放射線などでありますので、我々も日々放射線を浴びています。
放射線で考えるべきことは、その浴びる量とタイミングです。

医療用のエックス線は近年デジタルエックス線などの導入などにより使用するエックス線線量が低くなっていますので、大人の方にとっては定期的なレントゲン撮影程度ですとエックス線によるリスクよりも検査により得られるメリットの方が勝っています。
ですから、しっかり検査をして病気を見つけることが望ましいと言えるでしょう。

とはいえ、胎児に関しては感受性が高いので気を付けるに越したことはありません。
しかし、腹部を直接レントゲン撮影するならともかく、歯科用のエックス線は、胎児とは関係のない顎の部分の撮影を行うので、腹部を鉛などの密度の高い金属でしっかりシールドして歯のエックス線撮影を行うことで、胎児には影響のないレベルの撮影ができると言われています。

■まとめ

妊婦さんで胎児への影響を考えてエックス線を使用したくないという方もおられますが、妊婦さんの歯に関しては、妊娠中に多量に分泌される女性ホルモンが歯周病を促進させることにより、早産を引き起こすリスクがあります。
歯周病治療が必要な妊婦さんはしっかりと歯科医師と話し合ったうえで歯科用のレントゲン撮影を行うかどうかを決めるようにしましょう。

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